恐竜退治FPS『Second Extinction』正式リリース前にサービス終了へ。開発リソース不足により
デベロッパーのSystemic Reactionは10月16日、『Second Extinction』を2024年の後期にサービス終了すると発表した。サービス終了の期間までは、本作を遊ぶことが可能なようだ。なお現在本作の販売は終了している。
『Second Extinction』は協力型のFPSゲームだ。プレイヤーは突然変異した恐竜の大群に立ち向かう。複数種ある武器やヒーローを活かしつつ、広大なマップを舞台に恐竜と戦う作品だ。なお本作はチームプレイを念頭に置いて難易度設定がされており、開発元はソロプレイが困難だと謳っている。
本作は2020年10月にSteamで早期アクセス配信を開始。2021年にはXbox向けにもリリースされた。本稿執筆時点のSteamユーザーレビューは、約4400件中69%が好評とする「賛否両論」ステータスとなっている。ユーザーからの不満点としては、マルチプレイに人がおらず、高難度のソロプレイをする必要がある。またバグやクラッシュが多いなどの意見が寄せられているようだ。
開発元のSystemic Reactionは10月16日、本作のサービス終了について本作公式サイトで発表をおこなった。声明によると本作の開発は終了されるが、当分の間サーバーの維持がおこなわれるという。この期間中、本作を所持しているプレイヤーはゲームを遊ぶことができるようだ。なお本作にはオフラインモードがないため、サーバーが終了すると遊ぶことができなくなるとのこと。サーバーの停止は2024年の後期を予定しているという。詳細は随時伝えられるようだ。
また同声明では、今回のサービス終了について経緯が語られている。本作はもともと2022年内に正式リリースされる予定にあったが、同年11月には2023年へ延期されることが発表。この理由としては、重大なバグなどが見つかったためと説明されている。しかし問題を解消しようとしたところ、開発チームが小規模であるゆえにリソースが不足していると発覚したとのこと。この1年間ほかの解決策を模索していたようだが、開発の負担が大きすぎるためにサービス終了の決断に至ったという。
なお本作開発元は、今回のサービス終了に伴うレイオフは発生しないと述べている。上手くいった点も反省点もあり、本作の開発は大きな学びになったとのこと。この経験はほかのプロジェクトにも活かされていくようだ。そして声明の最後では、ユーザーへの感謝が伝えられている。
『Second Extinction』はすでに販売終了しており、サーバーは2024年の後期までサービス予定だ。