アライグマ店長のカフェ経営ADV『Zipp’s Café』発表。獣人の常連客にコーヒーや料理を提供し話を引き出す、『チキンポリス』シリーズスピンオフ
デベロッパーのThe Wild Gentlemenは10月16日、カフェ経営アドベンチャーゲーム『Zipp’s Café』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、11月15日配信予定。ストアページによると、日本では時差の関係で11月16日配信となるようだ。ゲーム内は日本語表示に対応する。
『Zipp’s Café』は、獣人たちが暮らす街クロウビルを舞台にするカフェ経営アドベンチャーゲームだ。開発元The Wild Gentlemenが手がけるハードボイルドアドベンチャーゲーム『Chicken Police(チキンポリス)』シリーズと世界観を同じくする作品で、同シリーズの新作『Chicken Police – Into the Hive!』の前日譚にあたる内容になるという。同シリーズ作品のようなモノクロ画面でプレイすることも可能なようだ。
本作の主人公は、『Chicken Police – Paint it RED!』にも登場したジップ(Zipp H. Murphy)。この世界の住民は身体は人間、頭部は動物という獣人として表現されており、ジップはアライグマである。彼は、クロウビルでもっとも人気のあるカフェZipp’s Caféのオーナーであり、シェフもマネージャーもひとりでこなしながら、警官であれ犯罪者であれ、あらゆる人々に安らぎのひとときを提供している。
本作にてプレイヤーは、コーヒー・紅茶および料理の提供、そして食器洗いの3つのミニゲームをこなしながら、お客との会話を楽しむこととなる。たとえばコーヒーは、豆を挽くところから始め、コーヒーメーカーで抽出。いくつかのメニューが存在し、エスプレッソやブラックを淹れたうえで、シナモンや蜂蜜を足したりなど、レシピをもとに作ることができる。
料理についても、メニューに応じて調理。キッチンにはさまざまな食材と調味料、調理道具が用意され、目玉焼きやソーセージを焼くなどして提供する。フライパンで焼く際には、焦がさないように注意しないといけないようだ。そして食器洗いは、シンクに水を張り、スポンジと洗剤を使って洗っていく。
お客には、『Chicken Police』シリーズの主人公サニーとマーティの親友である私立探偵のフランクや、権力を手にしたばかりの犯罪組織のボスであるミックなど、街の裏社会を知る5人の常連客が登場。コーヒーは砂糖多めだとか、ウイスキーを少し入れるなど、それぞれに好みがある模様。そんなコーヒーなどを提供し彼らの話を聞くなかで、彼らのあいだで複雑に絡み合う関係性や、愛と復讐の機会を求める主人公ジップの謎めいた過去が明らかになっていくとのこと。本作では、自分たちの人生を変えるために何を犠牲にすべきかを考える、ほろ苦さの中に光るものがあるささやかな物語が描かれるそうだ。
先述した『Chicken Police – Paint it RED!』は、Steamのユーザーレビューにて「圧倒的に好評」ステータスを獲得するなど非常に高く評価されている作品で、続編『Chicken Police – Into the Hive!』が2024年にリリース予定(関連記事)。今回開発元The Wild Gentlemenは、「The World of Wilderness」として同シリーズと世界観を同じくする作品をさまざまなゲームジャンルで展開していく方針を明らかにしており、本作『Zipp’s Café』がその第1弾となる。そして本作にてお客から聞き出すことができる物語は、『Chicken Police – Into the Hive!』で起こる出来事とも絡んでくるそうだ。
『Zipp’s Café』は、PC(Steam)向けに11月16日に国内配信予定だ。