Steam基本無料メタバースソフト『Resonite』好評スタート。仮想空間を舞台にユーザー同士の交流、創作、自由度満載

Yellow Dog Man Studiosは10月7日、『Resonite』の早期アクセスを配信開始した。基本プレイは無料。Steamユーザーレビューにて「非常に好評」のステータスを獲得し、好調な滑り出しを見せている。

デベロッパーYellow Dog Man Studiosは10月7日、『Resonite』の早期アクセスを配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、基本プレイは無料。日本語表示に対応している。本作は、Steamユーザーレビューにて「非常に好評」のステータスを獲得し、好調な滑り出しを見せている。

『Resonite』は、仮想空間で自由な交流と創作が楽しめる、VR対応メタバースゲームだ。VRなしでもプレイ可能。本作のゲームプレイは、プレイヤーが任意で選択した仮想空間に参加(セッション作成)することで開始される。ゲーム内には、テキストチャットやボイスチャットといった基本的なコミュニケーション機能が用意されており、同じセッションに参加したユーザー同士の交流が主な楽しみ方となるだろう。

 


本作の特徴は、参加したセッション内において、プレイヤーがワールド内のさまざまなオブジェクトを、自由に操作/編集/保存可能という点だ。アイテムの移動/配置といった操作はもちろん、サイズの拡大/縮小も自由。プレイヤーの分身となるアバターサイズを巨大化/細小化させたり、移動方法を変更して空を飛んだり、地形をすり抜けて移動することもできる。また、気に入ったオブジェクトがあれば、自分のインベントリに複製を保存しておいて、別のワールドでいつでも呼び出すことも可能。太陽の位置を動かす特殊なツールも存在し、昼と夜とを入れ替えることもできてしまう。

こうしたアイテムやワールド全体は、プレイヤー自ら構築することも可能だ。デベロッパーの提供するツールセットを利用することで、ゲーム内のプレイヤーと協力しながら創作ができるという。このほか、本作はマルチワールド・プレゼンスなるシステムを採用している。これにより、プレイヤーは同時に複数の世界に参加することが可能となり、遊びたいワールドを瞬時に切り替えることが出来るという。ゲーム内には、既に日本人ユーザー有志によって作られたと思われる、詳細なチュートリアルワールドが公開されていることが確認できた。本作を始める人は、まずそちらのワールドを訪れてみるとよいだろう。

*ワールド「JP チュートリアルワールド Resonite(作者:Neos East Japan)」より


なお、VRプレイ時のアバター動作は全身で8か所、目と顔のトラッキングをサポート。bHapticsなどの触覚スーツにも対応している。3Dモデル用ファイル(FBX/OBJ/GLBなど)は、ドラッグ&ドロップでの取り込み可能とのこと。

そんな本作は、本稿執筆時点のSteamユーザーレビューにて、280件中92%の好評により「非常に好評」のステータスを獲得している。レビューにおいては、コンテンツクリエイターにとって創作における自由度の高さが魅力であるとする評価のほか、本作の前身となったとされるVRゲーム『Neos VR』から開発者のファンとなったユーザーの投稿も見うけられた。

早期アクセスで配信開始された本作は、正式リリースまでにはおよそ2~3年の開発期間が見こまれている。正式リリースまでの期間には、グラフィック・エンジンの更新や、パフォーマンスの最適化など、各種ブラッシュアップが進められるとのこと。正式リリース後も基本プレイ無料で配信予定。また、ゲーム内のクリエイターが自分の創作物をコミュニティと共有できる場所として、マーケットプレイスの実装も計画されている。

本作を手がけるのは、チェコ・オストラヴァに拠点を置くデベロッパーYellow Dog Man Studios。リードデベロッパー兼ディレクターを務めるTomáš Mariančík氏は、過去10年間に渡ってVR分野の活動に取り組んでいるゲーム開発者だ。同氏はハンドルネームFrooxius名義で、VRゲーム『SightLine:The Chair』や『Neos VR』などの開発にも携わっている。

『Resonite』は、PC(Steam)向けに早期アクセスを配信中。基本プレイは無料だ。

Toru Ishikawa
Toru Ishikawa

雑食ゲーマー、好きな言葉は「Random loot」と「Permadeath」です。

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