THQ Nordicは9月22日、オープンワールド狩猟ゲーム『Way of the Hunter』と漫画「マタギガンナー」のコラボを発表した。同日発売となった「マタギガンナー」の第5巻に、『Way of the Hunter』にまつわるコラボ漫画が掲載されている。
『Way of the Hunter』は、オープンワールド狩猟ゲームだ。プレイヤーは、広大なロケーションの大自然の中でリアルな狩猟体験を楽しめる。狩猟の対象となるのは、シカやウサギといった温厚な動物から、オオカミやクマといった時に人に牙を剥く動物までさまざま。ハンターとしてのストーリーを進めながら、大自然の中で獲物をハンティングしていくことになる。
今回『Way of the Hunter』がコラボを果たすこととなった「マタギガンナー」は、藤本正二氏原作、Juan Albarran氏作画による、週刊モーニングで連載中の漫画である。主人公の山野仁成は、秋田県で孤独な田舎暮らしを営む元マタギの老人。妻を亡くした彼は、ある日ひょんなことからゲーム機を手に入れる。そして、何となくプレイし始めた架空のバトルロイヤルFPS「ガンナーズ・トライブ」で、マタギの経験を活かして凄腕のスナイパーとして活躍し始める。そんな折、彼は同じゲームでプロゲーマーを目指す少女と知り合い、田舎生活を続けながら、ますますゲームの世界を深く知っていくことになる。
そんなゲームをテーマにした漫画と、狩猟を体験できるゲーム『Way of the Hunter』が、コラボを果たすこととなった。「マタギガンナー」の第5巻には、原作の藤本正二氏作画による、山野仁成が『Way of the Hunter』をプレイするコラボ漫画が収録されている。『Way of the Hunter』をプレイする彼が、漫画本編でお馴染みの決め台詞を言いながらシカを1発の銃弾でハンティング。ゲーム内の狩猟でも、マタギとしての腕前を発揮してくれるようだ。
なお、コラボ漫画には『Way of the Hunter』のプロデューサーであるTHQ Nordicのジョナサン・リドラー氏と、開発を務めたNine Rock Gamesのダニエル・ディック氏も出演。なぜか関西弁で、『Way of the Hunter』の開発にまつわる話などを語っている。
ちなみに、「マタギガンナー」で山野仁成が住む秋田県阿根村は、本作中の架空の村。かつて実在した秋田県阿仁町(現・北秋田市)がモデルになっているものと思われる。阿仁町は、マタギ資料館などがあり、合併して北秋田市となった現在もマタギ文化を保存しようという運動を続けている。「マタギガンナー」の作中では、ゲームプレイの描写はもちろん、田舎暮らしについても描かれている。講談社が運営する「コミックDAYS」では、本稿執筆時点で「マタギガンナー」の第10話まで無料で読むことができるので、興味のある人はまずこちらを読んでみてほしい。
『Way of the Hunter』は、PC(Steam)およびPS5/Xbox Series X|S向けに発売中。先月8月11日には、新DLC「Tikamoon Plains」が発売されており、アフリカの自然環境をモデルにしたチンカムーン平野にてライオンなどの狩猟を体験できる。