オープンワールド海洋清掃アドベンチャー『Loddlenaut』11月16日配信へ。海中を泳ぎ回って清掃活動、海洋生物の育成要素もあり


パブリッシャーSecret Modeは9月16日、オープンワールドアドベンチャーゲーム『Loddlenaut』を、11月16日に配信開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作はSteamストアページにてデモ版を配信中だ。

『Loddlenaut』は、海洋清掃を題材にした、オープンワールドアドベンチャーゲームだ。本作の舞台となるのは、遠い宇宙の海洋惑星GUP-14。この惑星の海は、宇宙を股にかける架空の巨大企業GUPPIが残した産業廃棄物で汚染されてしまっている。本作においてプレイヤーは、星間清掃人として、この海に残されたさまざまなゴミを片づけていくこととなる。海中にはGUPPIが廃棄した建物、船、機械などの残骸も存在し、なかにはかつてこの惑星に暮らした人々の、営みの手がかりも残されているという。


本作のゲームプレイでは、3Dで表現された海中を三人称視点で探索していく。プレイヤーは、万能清掃用具「バブルガン」を駆使して、海中を漂う空き缶、空き瓶、プラスチックといったゴミを回収していく。また、海洋植物や海底に付着した石油を除去する際にも、このバブルガンを用いる。集めたゴミは専用のボックスへ分別しながら集積していき、一定量のゴミを集めるごとに、リサイクルによって素材が生成される。この素材は、新たなガジェット(清掃用具)やアップグレードの解禁に使用することができる。こうして、徐々に清掃活動の効率化を進めていくのだ。

 


オープンワールドとして広がる海中には、ウーパールーパーに似た「ルードル」と呼ばれる生き物も生息している。なかには、生息域の汚染により汚れに塗れてしまった個体も存在する。そうしたルードルを保護し、生息域を清浄化。あるべき生態系を取り戻していくことも、プレイヤーの目標の一つとなる。このルードルには、海洋植物が実らせた水生果物を与えて、育成することも可能だ。ルードルは、食べた物によって成長が変化するとされており、成長後はユニークな能力を身につける。成長したルードルは、清浄な海域に放流してあげることでやがて卵を生み出すため、その数を増やしていくことも可能。海洋清掃の一方で、育成シミュレーション的な要素も盛り込まれているのかもしれない。

本作を手がけるのは、アメリカ・テキサス州に拠点を置くインディーデベロッパーMoon Lagoonだ。同デベロッパーの共同設立者兼開発者、 Ricardo Escobar氏とJin-Young Sohn氏は、海洋保全への関心が高いようだ。Steamストアページ上では、7月にイギリスで開催されたゲーム開発者カンファレンスDevelop:Brightonにて、WDC(クジラとイルカの保護協会)と共同で海岸の清掃をおこなったことが報告されている。本作の題材となっている海洋清掃は、こうした海洋保全を重要視する観点から着想を得たものなのかも知れない。

『Loddlenaut』は、PC(Steam)向けに11月16日に配信開始予定。Steamストアページにてデモ版が配信中だ。