工場自動化シム『Factorio』拡張コンテンツ「Space Age」情報公開。宇宙ロケット打ち上げ後、軌道上に巨大プラットフォームを建造し惑星間物流の自動化目指す
デベロッパーのWube Softwareは8月25日、工場自動化シミュレーションゲーム『Factorio』の拡張コンテンツ「Space Age」の情報を公開した。大型アップデートとして提供される予定で、配信時期は未定ながら、およそ1年後には完成するとの見込みが伝えられている。
『Factorio』は、とある惑星を舞台にするシミュレーションゲームだ。入手した資源をもとに技術開発をおこない、資源の掘削から運搬、精製、製品生産などを自動化し、巨大な産業プラントを構築する。本作は2016年にSteamにて早期アクセス配信が開始され、2020年8月に正式リリース。Steamのユーザーレビューで「圧倒的に好評」ステータスを得るなど高い評価を受け、2022年10月にはNintendo Switch版も配信された。
今回情報公開された「Space Age」は、本作のゲーム本編での目標であるロケットを完成させ宇宙に打ち上げたあと、その先のゲームプレイを導入する拡張コンテンツだ。プレイヤーは、惑星の軌道上に巨大な宇宙プラットフォームを建造し、そこでさまざまな技術を開発しつつ、最終的には惑星間の物流を自動化させることを目指す。公開されたアートワークでは、宇宙プラットフォーム上に自動化工場や防衛兵器などを建設でき、また触手のようなアームを伸ばして宇宙空間を漂う資源を回収可能なこともうかがえる。惑星間航行のためのエンジン建設も求められるようだ。
宇宙プラットフォームは惑星から資源を送って建造するため、惑星からたくさんのロケットを打ち上げることになるという。そのため、本編ほど膨大なリソースをかけずとも製造できるロケットが用意される。もっとも、何らかの将来的なものに備えるために、巨大なロケットを引き続き製造することも求められるそうだ。
「Space Age」では4つの惑星が用意され、それぞれに独自のテーマや資源、チャレンジ、ゲームプレイのメカニクス、そして軍事的な目標が存在。各惑星では、それぞれ異なる科学技術を開発できるという。どの惑星から攻略するかは任意に選択でき、戦略的な判断が求められるとのこと。
このほか、技術ツリーのバランス調整についても説明された。たとえば長距離砲やスパイダートロン、崖用爆薬、各モジュールの最高レベル、その他いくつかの個人装備用アップグレードについては、本編ですでに利用可能であっても、「Space Age」では後からアンロックされるかたちになるという。こうした変更によって、いつどの惑星へ向かうかの選択が有意義なものになるだろうとのこと。
開発元Wube Softwareは、2015年頃から「Space Age」のアイデアをいくつか公開していたが、その後プロジェクトは頓挫。しかし2020年になって復活させたという。もともと本作の正式リリースにあわせて導入する計画だったところ、拡張コンテンツとして仕切り直すことにしたそうだ。
現在の開発状況としては、実装するコンテンツや制作すべきグラフィックがほぼ確定し、プレイテストを通じて磨き上げ作業を始める段階とのこと。その後ベータテストを経てリリースされる。おおよその完成時期としては、これから1年後とされた。「Space Age」については、今後も随時情報公開していくとのことである。
『Factorio』は、PC(Steam/GOG.com/公式サイト)/Nintendo Switch向けに配信中だ。