人狼系オンラインマルチプレイゲーム『UNDERLAB』発表。怪しい研究所で働く従業員と潜入者に分かれて対戦、『Project Winter』開発元の新作
デベロッパーのOther Ocean Interactiveは8月24日、人狼系オンラインマルチプレイゲーム『UNDERLAB』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)およびコンソールで、配信時期は未定。ゲーム内は日本語表示に対応する。
『UNDERLAB』は、水中に存在する秘密研究所を舞台にする人狼系オンラインマルチプレイゲームだ。The Organizationなる組織が運営するその研究所では、人類の進歩のためと称し、さまざまな実験を通じて強力かつ謎めいた物質アーティファクト(The Artifact)の発見を目指している。各プレイヤーはそこで働く従業員となるが、裏切り者である潜入者が紛れ込む。
従業員(Crewmember)役となったプレイヤーは、それぞれの仕事をこなして実験をおこなう施設を稼働させ続けることを目指す。プレイヤーごとに異なる職業が割り当てられ、たとえばエンジニアは故障した機械を修理し、医者は病気の従業員を治療、人事部マネージャーはサボっている従業員を注意し、清掃員は研究所を綺麗に保つ。また、警備員は不審な人物がいないか目を光らせることとなる。
一方の潜入者(Infiltrator)役となったプレイヤーは、従業員になりすましつつ、さまざまなトラブルを引き起こして実験を妨害し、最終的に研究所を閉鎖させることが目標だ。そしてひとつの実験が完了するたびに、すべてのプレイヤーは休憩室に集まって、議論・推理を経て誰が潜入者なのかを突き止めることとなる。
研究所内にはさまざまなアイテムが存在しており、誰でも入手できるものもあれば、特定の職業専用のもの、あるいはアイテムや資源をもとにクラフトできるものもある。クラフト用の資源などは、ほかのプレイヤーから譲り受けたり物々交換したり、あるいは盗んだりすることもできるという。
具体的なアイテムとしては、たとえばモップ&バケツは清掃に使うものであるが、床を濡らしてほかのプレイヤーを転倒させることが可能。嘔吐袋は、嘔吐することで病気になることを防ぐ効果をもつ一方で、吐瀉物の入った状態のものは、ほかのプレイヤーや特定のオブジェクトを感染させられる危険物と化す。注射器は病気になったプレイヤーを治療可能だが、有毒物質を吸い上げて誰かに注射することもできる。
このように、どのアイテムも複数の使い方ができ、またその使用が裏切り行為なのかただのジョークなのか微妙なラインのものもある模様。従業員と潜入者の攻防に深みをもたらす要素となるかもしれない。
本作の開発元Other Ocean Interactiveは、人狼系サバイバルゲームとして高い評価を得た『Project Winter』を手がけたことで知られるスタジオだ。先日には、ドラマ「ウォーキング・デッド(The Walking Dead)」を題材にした別の人狼系サバイバルゲーム『The Walking Dead: Betrayal』も発表しており、このジャンルに大きな可能性を見出している様子。ロールプレイやサンドボックス要素が導入される『UNDERLAB』については、『Project Winter』の精神的続編という位置付けでもあるそうだ。
『UNDERLAB』は、PC(Steam)およびコンソール向けに開発中。配信時期は未定だ。なお公式サイトでは、今後実施されるクローズドベータテストの参加登録の受付がおこなわれている。