「ニンジャ・タートルズ」ダーク復讐劇アクション『TMNT: The Last Ronin』発表。最後に生き残った“黒いタートル”が、仲間の仇を追う

THQ Nordicは8月12日、『TMNT: The Last Ronin』を発表した。本作は「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」を元にした3Dアクションゲームだ。タートルズの最後の一人による復讐劇を描くコミック「The Last Ronin」シリーズを題材としている。

パブリッシャーのTHQ Nordicは8月12日、「THQ Nordic Digital Showcase 2023」を放送。このなかで3Dアクションゲーム『TMNT: The Last Ronin』を発表した。対応プラットフォームはPC/PS5/Xbox Series X|Sで、発売時期は未定。


『TMNT: The Last Ronin』は、アメリカンコミック「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」(以下、TMNT)を元にした3Dアクションゲームだ。本作はタイトルを見るに、TMNTシリーズのひとつ「Teenage Mutant Ninja Turtles: The Last Ronin」を題材とするようだ。同作では争いの爪痕で荒廃したニューヨークを舞台に、黒い装束に身を包んだミュータント・タートル“Last Ronin”を主人公として物語は展開されていく。かつて仲間だったタートルズの亡き後、自身に「兄弟殺し」の汚名を着せた犯人を追う復讐劇が描かれた作品だ。

TMNTの版権所有元であるParamount Globalのゲーム・新興メディア部門バイスプレジデントのDoug Rosen氏は、今回の発表に先駆けてPolygonがおこなったインタビューに回答。ゲームジャンルの例として『God of War』を引用しつつ、本作が三人称視点の3Dアクションゲームであることを明かしている。また同インタビューのなかでRosen氏は、本作が「TMNT: The Last Ronin」のテイストを忠実に再現した作品になると説明。シンボルカラーをもつ4人が登場するオリジナルコミック版タートルズの世界観とは異なり、より暗い雰囲気の大人向けの世界観となるだろうとした。

本作の題材となる「TMNT: The Last Ronin」は2020年10月28日にIDW Publishingより刊行されたアメリカンコミック。ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストにも掲載された人気作品だ。脚本はTom Waltz氏およびオリジナル版の作者であるKevin Eastman氏が担当。作画を手がけたのはBen Bishop氏とEscorza Brothers(Esau氏とIsaac氏)だ。今回ゲーム化が発表された本作をより深く楽しみたい人は、あらかじめ原作を読んでおくのもよいだろう。


開発を手がけるのはドイツ・オッフェンブルクに拠点をおくデベロッパーBlack Forest Gamesだ。同デベロッパーはこれまでにリメイク版『Destroy All Humans!』『Destroy All Humans! 2 – Reprobed』などのタイトルを手がけている。Black Forest Gamesは2017年にTHQ Nordicの子会社となり、同デベロッパー公式サイトの記述によれば、20年以上の経験をもつベテラン開発者が多数在籍しているとのこと。3Dアクションゲーム開発の実績あるスタジオが手がける『TMNT: The Last Ronin』の続報に期待したい。

【UPDATE 2023/8/12 7:37】
リメイク版『Destroy All Humans!』シリーズ開発元についての記述を修正

『TMNT: The Last Ronin』はPC/PS5/Xbox Series X|S向けに現在開発中だ。

Toru Ishikawa
Toru Ishikawa

雑食ゲーマー、好きな言葉は「Random loot」と「Permadeath」です。

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