Steamバックパック整理整頓オートバトラー『Backpack Battles』無料デモ版のプレイヤーが増加中。収納上手が強者となる自動戦闘を勝ち残れ


個人デベロッパーPlayWithFurciferの手がけるバックパック整理ローグライト『Backpack Battles』無料デモ版の同時接続プレイヤー数が増加中だ。本無料デモは5月30日に配信開始されて以来平均して数百人、少ない時には100人を下回る程度の同時接続プレイヤー数となっていた。ところがそんな本無料デモが7月27日頃を境に突如プレイヤー数が徐々に増加し続けており、8月6日には過去最高の同時接続プレイヤー数2222人を記録。連日同時接続プレイヤー数のピークを更新する勢い人気を見せている。


『Backpack Battles』は、ローグライトにバックパック整理の要素をかけあわせた対戦型オートバトラーゲームだ。プレイヤーはアイテム商人から武器・防具・ポーションなどさまざまなアイテムを購入しながら装備を整え、ほかのプレイヤーとの自動戦闘に挑んでいく。プレイヤーはあらかじめ職業を選択し専用のバックパックと最低限のアイテムを持った状態からゲームスタートとなる。現時点で選択可能な職業はレンジャーとリーパーの2種となっている。

ゲーム開始直後と毎戦闘後に訪れるアイテムショップには、その都度ランダムなアイテムが並ぶ。プレイヤーは戦闘毎に入手できる金貨を利用して任意のアイテムを購入/リロールを繰り返しながら自身の戦闘能力を強化していくこととなる。陳列されるアイテムは武器や防具のほか、特殊な効果をもったアクセサリーや回復効果を得られる食べ物など、種類はさまざまだ。手持ちのアイテムの特性の活かし方や目指すべき装備構成を考え、賢く買い物をしていくのが勝利のカギとなるだろう。

本作においてもっとも特徴的なのは、入手したアイテムを手動でインベントリへ収納しなくてはならない、というインベントリ整理の概念が存在するという点だ。それぞれ異なった形状のアイテムを入手する度に、タイル状のインベントリに配置することでバックパックへ“収納”していかなければならない。戦闘自体は全てが自動で進行するオートバトラー方式となっているものの、購入したアイテムの収納/整理整頓についてはプレイヤー自身の操作でおこなう必要があるというわけだ。


ゲームを進めるうちに、ショップで購入できる追加のバックパックでインベントリ(タイル数)を拡張したり、強力だがサイズの大きい武器の収納場所を確保したりと、整理整頓によりアイテム配置の最適化を目指すプロセスが本作の醍醐味の一つと言えるだろう。ショップ画面においては、使わないアイテムを一時的に放り込んでおけるストレージが使用可能なほか、人食い宝箱に食べさせて売却することも可能。「今はバックパックに入りきらないけど、拡張後を見据えてストレージにいれておこう」といった戦略も可能だ。

 


ゲームジャンルは異なるものの『Backpack Hero』からの影響が感じられる本作。YouTubeでは多くのゲーム実況が投稿されており、すでにファンベースが厚いことを感じさせる。7月26日から急速に同時接続プレイヤー数が増えた原因こそ不明であるが、ピーク時に記録した2222という数字は、個人制作者の新規タイトルとしてはかなり立派である。

そんな本作には8月6日に公開された最新パッチにて「宝石箱(Box of Riches)」なる新アイテムと、装備品のスロットやインベントリに追加できる宝石が追加されたとのこと。宝石箱をバックパックに収納しておくことでショップのラインナップに宝石が登場するようになるほか、ショップに訪れる度に低品質な宝石がランダムで手に入るようになる。本作はデモ版ながらこうしたパッチが6月18日より毎週配信されている上、既にランクマッチも存在しているようだ。

無料デモ版でありながらこうした精力的なパッチ配信が継続されていることが、今回の同時接続プレイヤー数の増加につながっているものと思われる。インベントリ整理スキルとビルド構築に自信のある人は一度プレイしてみると良いだろう。

本作を手がけるドイツの個人開発者Furcifer(@TweetFurcifer)氏だ。同氏のツイッターアイコンと同じ容貌のキャラクターは、本作中にもショップの店員として登場している。同氏が本作と並行して無料デモ版を公開している弾幕ローグライト『Furcifer’s Fungeon』にもこのキャラクターが登場している場面が確認できる。スター・システムとしてゲームに登場する「Furcifer氏と遊ぼう(Play With Furcifer)」という意図がデベロッパー名に込められているのだろう。

『Backpack Battles』はPC(Steam)向けに無料デモ版が公開中だ。