低価格・王国防衛ゲーム『Thronefall』Steamにて好調スタート。国のリソースはお金のみ、シンプルで奥深い戦略拠点づくり


デベロッパーのGrizzly Gamesは8月3日、『Thronefall』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。配信開始早々、最大同時接続プレイヤー数3000人を超える好スタートを見せている。なお本作はゲーム内日本語表示に対応している。


『Thronefall』は「頭痛のないストラテジーゲーム」を標榜する、シティービルダーと2Dアクションをかけあわせたタワーディフェンスゲームだ。プレイヤーは一国の王となり、ゼロから国を作り上げていく。日中は所持金を使い施設を増やし、経済力と防衛力を充実させる。夜は敵襲から我が国を守るべく、自ら戦場へと赴く。本作のポイントとなるのは、軍事と経済のバランス。守りを固めるため兵舎と城壁を造るか、それとも国を繁盛させるべく民家を建てるか。どちらもおろそかにはできないため、決断を下すプレイヤーの手腕が問われる。


王国の建物とプレイヤーである王自身は、どちらもアップグレードで性能を向上させることが可能。たとえば兵舎の遠距離ユニットは、高い射程を持つが打たれ弱い長弓兵と、敵の弓兵に強いクロスボウ兵から選択できる。アップグレードの分岐によってさまざまな能力が得られるため、状況に応じた適切な選択が重要だ。また王の戦闘スタイルも弓や槍などから選択でき、遊び方はプレイヤー次第。本作にはプレイヤーレベルが存在し、繰り返しプレイすることで施設のアップグレードの分岐先などが開放されていく。ゲームの進行に応じて開放される多種多様なアップグレードが用意されているほか、難易度を上げるオプションでハイスコアを目指す、といった遊び方も可能だ。


本作は6月13日に無料デモ版が配信され、プレイヤーからのフィードバックを募りながら開発が進められてきた。そうして本日8月3日より早期アクセス配信開始となった本作は、配信開始から好調なスタートを見せている。記事執筆時点のピーク時では3000人以上の同時接続数を記録(SteamDB)。Steamユーザーレビューでは、現時点で384件中97%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得している。資金以外のリソースをすべて無くしたシンプルさと、それでいて奥深い戦略性を備えたゲームプレイが評価されているようだ。また本作の定価は800円であり、8月10日まではリリース記念セールとして10%オフとなる720円で販売中。お手頃な価格も魅力といえるだろう。

ストアページの説明によると、本作の早期アクセス配信期間は6か月~12か月間を予定している。現時点では基本となるゲームプレイはすでにほぼ完成しており、36種のアンロック可能な特典や武器、4つのステージが実装されている。今後は早期アクセス配信期間でのフィードバックも参考にしつつ、ゲームのコンテンツを増加させていく計画だそうだ。また、新しいコンテンツの追加に応じて価格を上昇させる予定もあるという。


本作を手がけるGrizzly Gamesはドイツ・ベルリンを拠点とするインディースタジオ。同スタジオは過去にシティービルダー『ISLANDERS』を手がけており、同作はSteamユーザーレビューで約1万4000件中94%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得している。ストラテジーゲームの複雑さを極限まで取り除き、好調な船出を見せているGrizzly Gamesの新作『Thronefall』。本作の今後のアップデートにも期待したいところだ。

『Thronefall』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。8月10日まではリリース記念セールとして定価800円の10%オフとなる720円で販売中。