Twitterの突然X変身事件を、ゲーム開発者らがクセ強めに歓迎。水圧で変化させる、Xを爆破させるなど祝福方法いろいろ

 

米X(元Twitter)社は7月24日、Twitterの名称を「X」へ変更した。これに伴い、Twitterの象徴とされていた鳥のアイコンもアルファベットのXをモチーフとした新しいデザインへと変更された。これを受けた一部ゲームデベロッパーらが、TwitterからXへの変更を受けた小ボケを披露し注目を集めている。

Twitter(現X)は2022年時点で全世界3億6000万人を超える月間アクティブユーザー数を誇るSNSサイトだ。名称・ロゴデザインの変更は7月23日、Elon Musk氏主導のもと実施されたもの。7月29日にはiOS・Androidへのアップデートが配信済みとなり、アプリアイコンも黒地にXのデザインへと刷新された。この唐突な変更は賛否含めて注目を集めた。あまりに急な舵切りだったからだろう。そうししたこうした突発的な変更について、ゲーム開発者が“ネタ”にし始めたのだ。

映像を投稿したゲーム公式ツイッターアカウントは、各々のゲーム内オブジジェクトとして「X」のロゴを登場させており、いずれも何らかのかたちで“排除する標的”として扱っている点が共通している。洗浄作業シミュレーター『PowerWash Simulator』ではTwitterロゴに付着した“汚れ”を落としているとしてXロゴを洗い流す光景。

カルト教団の登場するFPS『CULTIC』では、教団関係者たちの取り囲む怪しげなXロゴを目撃・破壊する一場面。ファンタジーアクションアドベンチャー『A Hat in Time』の投稿した動画にはElon Musk氏の写真がそのまま登場し、攻撃するとキャラクターを追いかけて爆弾のように炸裂するシーンに「なんてこった、広まってきてる」 との一言が添えられている。各デベロッパーが自らが手がけたゲーム内に「X」が差し迫っているかのようなネタを披露した。

このほかにも一連のTwitter(現X)名称・ロゴ変更に伴う騒動そのものをゲーム化した人物もあらわれた。フリーランスのWeb製作者KADOYAN(@kadoyan)氏は7月29日、PICO-8にて制作された『Bird or X?』なるゲームを公開した。

ゲーム内容はこうだ。プレイヤーはとある男性からの指示を受け、好みの“シンボルマーク”を回収するよう指示を受ける。回収対象は卵のかたちでコンベアから流れてくるため、直前で殻が割れるまで中身は不明。プレイヤーは瞬時に「青い鳥」と「X」を判別して吸い上げていくという内容になっている。合計60個の回収が完了した時点で回収結果に応じたコメントがもらえる。気になった方はプレイしてみるといいだろう。

こうした動向を踏まえると、同SNSを利用する多くのユーザーらと同様、ゲームデベロッパーたちにとってもTwitterからXへの変遷は大きな関心事となっていたことがうかがえる。今回のように大きな注目を集めた時勢の話題と絡めることで開発中/配信中のゲームプレイ映像を一部公開するというのは、デベロッパーらが自らの手がけるゲームを広く知ってもらう上で画の期的なアイデアのひとつと言えるだろう。今後も世間の大きな動向に応じて、今回同様のゲームデベロッパー達の反応を目にすることができるかもしれない。


雑食ゲーマー、好きな言葉は「Random loot」と「Permadeath」です。