パブリッシャーtinyBuildは8月2日、ポスト・アポカリプスアドベンチャー『I Am Future』の新トレーラーを公開した。本トレイラーは8月9日より開始される先行アクセスに先駆けた映像。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)。
『I Am Future』は世界滅亡後の世界を舞台にしたポスト・アポカリプスアドベンチャーゲームだ。プレイヤーはかつては栄えていたコスモポリスと呼ばれる巨大な都市の一角、高層ビルの屋上で冷凍睡眠から目覚めた「クリストファー」となる。目の前に広がるのは見渡すかぎりの水没した高層ビル群、人間は誰一人見当たらないという世界滅亡後の光景だった。
何らかの影響で記憶喪失となってしまったクリストファーは、屋上を探索する内にしゃべる冷蔵庫「アール」と遭遇するもののアールの話を聞いても今一つ状況が掴めない。クリストファーはひとまずビルの屋上を居心地の良いキャンプへと作り替えていくことに決める。プレイヤーは自身の左手の義手「サイバーハンド」を駆使して、残された資源や食料を集めながら滅亡後の世界でただひとり、快適な生活を目指してビルの屋上に居住地を築いていく。世界滅亡後ではあるものの、ポスト・アプカリプスゲームでは珍しいリラックスした雰囲気を持っているのが本作の大きな特徴といえるだろう。
本作は、カメラの視点操作が可能なクォータービューで展開。プレイヤーはクリストファーを操作しながら滅亡後の世界を探索していく。ビル群の屋上に放棄された旧世代の家電製品や資源ゴミを集めながら、それらを素材として生活を便利にするさまざまな未来のガジェットを製造。また、自生している植物を収穫/栽培したりの農作業や・釣り・料理など、日常生活を送る上で欠かせない作業の多くを一人で賄っていく。
しかし、穏やかな雰囲気漂う本作の世界には「エレクトロサイト」と呼ばれる電化製品のエネルギーを吸い取る昆虫や、人体に害をおよぼす汚染された植物が生えてくることも。その一方でクリストファーの生活をサポートしてくれるペットのドローンや、クリストファーの行う家事を代行してくれる「ミニオン」と呼ばれる小型のロボットと出会うこともある。彼らと協力して生活を続けながら徐々に行動圏を広げていき、プレイヤーは自身の記憶喪失や世界が滅亡に至った謎の真相を解き明かしていく。
本作を手がけたMandoragoraはアルメニアに拠点を置くデベロッパー。2015年にリリースした同デベロッパーが手がけた『SKYHILL』は、本稿執筆時点Steamストア上のレビューで3478件中77%の高評価を得て「やや好評」のステータス、iOS/Androidアプリとしてもリリースされるなど人気を博したタイトルだ。ダークな雰囲気を漂わせていた『SKYHILL』と比較し、非常に明るい印象を受けるアートスタイル・世界観の本作がどのようなストーリーを展開していくのか注目したい。
『I Am Future』はPC(Steam/Epic Gamesストア)向けに配信予定。8月9日より早期アクセスを開始予定、販売価格は1700円だ。