学校運営ゲーム『Let’s School』Steamにて好調スタート。超自由裁量のせわしない校長生活
パブリッシャーのPM Studiosは7月27日、『Let’s School』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)。連日、ピーク時には5000人以上の同時接続プレイヤー数を集めるなど、好調なスタートを切っているようだ。なお本作はゲーム内日本語表示に対応している。
『Let’s School』は学校運営シミュレーションゲームだ。プレイヤーは校長として古い学校を再建すべく、増築や運営を手がけていく。本作では東洋風、西洋風といったさまざまなスタイルで学校を建築可能。また生徒の需要やカリキュラムにあわせ、学内にさまざまな施設を設けてカスタマイズすることも重要となる。そして生徒たちの進路が上手くいくよう指導を進めていこう。
まず生徒を迎えるためにも、プレイヤーはボロボロの校舎を整える必要がある。壊れた箇所を修理して、机やトイレなど必要な備品を設置していこう。また本作では、自由に校舎の増改築をおこなうことが可能。どのような構造の校舎にするかを自由にデザインして、設備の建築ができる。また階層を重ねて、校舎に2階や3階を導入することも可能だ。
そしてプレイヤーは校長として、どのような生徒を入学させるか、またどの教師を雇うかを決定していく。教師たちのスキルを強化するといった要素も用意。プレイヤーの裁量は大きく、生徒たちの時間割や指導方針なども決める必要がある。そのようにして、生徒たちが各週末におこなわれる試験に合格できるよう指導を進めていく。この試験の内容が上手くいくと、校舎の建築などに用いる「貢献ポイント(Contribution Points)」を獲得することができる。生徒たちの成績を伸ばし、そこから得られるポイントでさらに校舎を改善するというのが、本作の基本ゲームサイクルとなる。
またプレイヤーは、生徒たちの精神状態などにも気を配る必要がある。学内の設備が不十分であると、生徒たちのやる気などの精神状態に影響が及び、それに応じた行動を示すようになる。たとえば、生徒たちのストレスが増加することで眼鏡の装着率が増えたり、衛生施設が不足すると学校に対する不安感が広がったりすることも。さらにそうして学内の風紀が荒れていくと、いじめや違法取引などのイベントがリアルタイムで発生する。この対策として、プレイヤーは生徒たちを監視したり、時には罰則を設ける必要がある。さまざまなことを一度に管理するという、実際の校長さながらの責任感を体験することができるだろう。
本作『Let’s School』は2023年1月16日にデモ版が配信開始。6月にはクローズドベータテストが実施され、それぞれのプレイヤーからフィードバックを募りながら開発が進められてきた。そしてこのたび7月27日にSteam向けにリリースされたかたちとなる。本作はリリースから好調なスタートをみせており、本稿執筆時点では毎日ピーク時に5000人以上の同時接続プレイヤー数を記録(SteamDB)。Steamユーザーレビューにおいても、1170件中89%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。しっかりとした学校マネジメント要素とともに、多彩な施設建築が備わっているといった幅広いゲームプレイなどが評価を受けているようだ。
『Let’s School』のロードマップによると、本作は秋のアップデートに向けて開発が進められていくとのことだ。同アップデートではバスケ部や音楽部などのクラブ活動が追加され、新職業のシェフや警備員などを雇うことができるようになる。さらにSteam Workshopとの連携機能も実装予定。設備エディターにより既存の設備パーツを組み合わせたり、自由なデザインをしたりして設備共有・公開が可能となるようだ。
また季節ごとのイベントにあわせて、ゲーム内でもアップデートやイベントの実施がおこなわれるという。秋・冬のイベントとしては、中秋節やハロウィン、冬のクリスマス・春節を予定している。お祭りの雰囲気を演出する、特別なゲームプレイとそれに対応した家具がゲーム内に導入されるようだ。これからもさらなる追加要素を予定している、本作の展開に期待しておこう。
なお、本作を手がけるのは、中国に拠点を置くPathea Gamesだ。同スタジオは過去にオープンワールドサンドボックスRPG『きみのまち ポルティア』をリリースし、後継作『きみのまち サンドロック』は現在Steamにて早期アクセス配信中。いずれも人気と高評価を得ており、Steamユーザーレビューにおいては「非常に好評」ステータスを獲得している。なお『きみのまち サンドロック』は9月26日に正式リリース予定で、国内コンソール向けにも発売される(関連記事)。
『Let’s School』はPC(Steam)向けに発売中。