“サービス継続カウンター”を設置して話題を呼んだスマホゲーム、サービス継続に必要な月額費用を赤裸々に公表。195万円

 

ビジュアルアーツは7月31日、iOS/Android向けゲーム『偽りのアリス』の最終メンテナンスが終了したことを発表した。さらに、SNSにてメンテナンスの終了と共に本作に関するとある情報も発表した。何とサーバー代である。


『偽りのアリス』は、童話をモチーフにしたスマートフォンゲームだ。童話に登場する少女たちが生まれる過程で誕生した失敗作たちが、本物になるため、プレイヤーである先生と共に戦う物語を描く。ゲームシステムはいわゆる放置ゲームで、バトルは完全オートで進行。プレイヤーは少女たちのパーティを編成し、オートバトルでさまざまなクエストを攻略していくのだ。

本作は7月15日、新規コンテンツの更新を停止することを発表。そして、7月31日の最終メンテナンスにて、『偽りのアリス』には「サーバー代カウンター」と、「有償金貨カウンター」が実装された。有償金貨カウンターは、7月15日の発表時に「何かのカウンター」と呼ばれていたもので、有償金貨を消費することでカウンターの数値が上がっていく。今後、本作は有償金貨カウンターがサーバー代カウンターを下回らない限り、サービスを継続する予定となっている(関連記事)。

『偽りのアリス』の運営チームがSNSで明らかにした“サービス継続に必要なサーバー代”は8月のもの。クラウドサーバー費をはじめ、サーバー保守費、チャットシステム費、カスタマーサポート費の人件費など必要経費を含んだ4項目の合計金額だ。


8月分のサーバー代は総額195万6331円とのこと。主にクラウドサーバーに費用が必要で、約110万円となる。サーバー保守代は42万円、カスタマーサポート費は約30万円。かなり赤裸々に綴られている。ゲームの運営のコスト感を把握する上で、なかなか興味深い。必要なサーバー代を公表されたものの、アクティブユーザー数やこれまでの売り上げなどは公表していないため、この金額がどれほどのハードルなのかの判断はしづらいところだ。

ちなみに、7月31日のメンテナンスにて、ゲーム内には「カンパショップ」なるものが実装されている。こちらは有償金貨で運営を応援することが可能なショップである。カンパをすることで運営が泣いて喜び、晩ご飯のメニューがちょっと豪華になるそうだ。『偽りのアリス』を応援したいけどガチャもあらかた回し終わってしまったというファンは、カンパショップで有償金貨を消費してみるのもいいかもしれない。

『偽りのアリス』は、iOS/Android向けに配信中。なお、7月31日の最終メンテナンスにて新たな高難易度クエストなどが追加されたほか、8月1日からローテーションで復刻ガチャやイベントが開始している。




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