高評価狂気ADV『Milk inside a bag of milk inside a bag of milk』シリーズ開発者が新作開発を正式表明。謎深き初期コンセプトアートを公開

インディー開発者のNikita Kryukov氏は7月20日、現在新作ゲームを開発中であるとして、そのコンセプトアートをTwitter上で公開した。新作のゲームジャンルはビジュアルノベルになるそうだ。

インディー開発者のNikita Kryukov氏は7月20日、現在新作ゲームを開発中であるとして、そのコンセプトアートをTwitter上で公開した。昨日7月19日に東京で開催されたインディー開発者イベント「Tokyo Indies」にて披露したものとのこと。


Nikita Kryukov氏は、『Milk inside a bag of milk inside a bag of milk』や『Milk outside a bag of milk outside a bag of milk』といった作品を手がけたことで知られるインディー開発者だ。両作共にSteam版はユーザーレビューにて「圧倒的に好評」ステータスを獲得しており、昨年にはNintendo Switch版もリリースされた。

『Milk inside a bag of milk inside a bag of milk』は、主人公の少女がミルクを買いに行く様子を描いたアドベンチャーゲーム。少女は、自身の性格や過去のトラウマ、家庭環境への恐怖などによって心を病んでおり、プレイヤーは彼女の頭の中の声となって、彼女の行動を見守ることとなる。そして続編である『Milk outside a bag of milk outside a bag of milk』は、少女がミルクを買った後の出来事が描かれる。


今回Kryukov氏が公開した、現在開発中だという新作のコンセプトアートは4枚。うち3枚はゲーム内に登場するロケーションが描かれ、残る1枚は登場キャラクターの設定画となっている。光が射し込む薄暗い部屋や、排水口のようなものが並ぶそびえ立つ壁は、どこか陰鬱な雰囲気が感じられる。一方で、黄色い花が咲き誇る明るく幻想的な場所も登場するようだ。また、民族衣装のようなものを身にまとうキャラクターは、Kryukov氏が販売元を務めるビジュアルノベル『q.u.q.』の開発者motijan氏によるデザインとのこと。

イベント「Tokyo Indies」でのKryukov氏のプレゼン(2時間30分辺りから)によると、新作のゲームジャンルはビジュアルノベルになるそうだ。「それしか作れないから」というのが理由とのこと。一方で、同氏にとって何もかもが新しい作品でもあるという。ただ現時点では、具体的なゲーム内容については一切が謎に包まれている。今回公開されたコンセプトアートも初期のものであり、製品版では見た目が大きく変わる可能性があるそうだ。ちなみに、各画像の左上に記載された文字列は、それぞれの内容を非常に短く略したものとのこと。もしかしたら何かヒントが読み取れるかもしれない。


ちなみにKryukov氏はロシア出身であり、今年3月末より日本での生活を始めたことを明かしていた。日本語学校にて日本語を勉強中であると報告しつつ、新作は同氏にとっての「ベストゲーム」になるとの意気込みを述べている。


Nikita Kryukov氏の新作ビジュアルノベルゲームは、対応プラットフォームや発売時期などは未定。今後の続報に期待したい。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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