Blizzard Entertainmentは7月20日、同社タイトルを今後Steamでも配信していく方針を明らかにした。第1弾タイトルは『オーバーウォッチ 2』で、8月11日に配信開始される。
Blizzard Entertainmentは、アメリカ・カリフォルニア州に拠点を置くデベロッパーで、Activision Blizzardの傘下スタジオだ。『Warcraft』や『StarCraft』『Diablo』『Hearthstone』『オーバーウォッチ』といったタイトルで知られ、そのPC版はこれまで自社プラットフォームのBattle.netを通じて提供されてきた。今回の発表のなかで同社は、Battle.netは現在もこれからも同社にとって優先するプラットフォームであると述べる。
一方でプレイヤーからは、BlizzardタイトルをSteamでプレイする選択肢が欲しいという要望を受けていたという。そこで同社は、世界中でより簡単にゲームに出会い楽しんでもらえるように壁を取り払っていきたいとし、Steamでの展開を決断した背景を説明した。なお上述したように、今後もBattle.netのサポートは継続される。
そしてSteam展開の第1弾タイトルとして『オーバーウォッチ 2』が発表された。8月11日に配信予定だ。本作はチーム対戦型FPS『オーバーウォッチ』の続編で、基本プレイ無料にて提供。個性豊かなヒーローたちによる5対5のバトルを楽しめる。Steam版では、Steamの実績やフレンドリスト、ゲーム招待機能などが利用可能。なおSteam版においても、クロスプレイなどに対応するために、プレイするにあたってはBattle.netアカウントが必要となる。Blizzard Entertainment社長のMike Ybarra氏によると、ゲーム自体はSteamから直接起動するかたちになるとのこと。
今回の発表に際して、Steamを運営するValveの社長Gabe Newell氏は以下のようにコメントしている。
『オーバーウォッチ 2』がSteamで配信されることは、ゲーマーと開発者双方に恩恵があります。ゲーマーはプラットフォームの選択肢が増え、Steamの機能を活用してお気に入りのゲームをプレイできます。開発者は、Blizzardの才能あるチームが『オーバーウォッチ 2』のために私たちのサポート機能や機能性の進化を支援してくれることの恩恵を受けることができます。
ちなみに、現在シーズン5にある『オーバーウォッチ 2』は、8月11日に次期シーズン「オーバーウォッチ 2:インベージョン」に移行予定となっており、Steam版はそれに合わせての配信となるようだ。次期シーズンでは、同シリーズ初となるPvEストーリー任務、新たなコアとなるPvPゲーム・モード、新たな2つのマップ、そして新ヒーローなどが登場する予定である。
『オーバーウォッチ 2』のPC(Steam)版は、8月11日に配信予定。すでにストアページが公開されている。なお、Blizzard Entertainmentのほかの作品の配信予定など、Steamにおける今後の展開については、随時適切なタイミングで発表するとのことだ。