アヒル勇者のメトロイドヴァニア『アンナタイン』正式発表。軽快なテンポでフルートを吹き鳴らし進む

 

パブリッシャーAstrolabe Gamesは7月14日、メトロイドヴァニア『アンナタイン』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)、コンシューマー機でのリリースも予定されている。


『アンナタイン』は邪悪な魔物やアンデッドの恐怖にさらされた「アベニス王国」を舞台としたメトロイドヴァニアゲームだ。プレイヤーは剣と“魔法のフルート”をたずさえたアヒルの勇者「Ducky Boy」となり、呪われた生物たちが支配する10の地をめぐり、アベニス王国を救う冒険へと旅立っていく。

本作のゲームプレイは、広大なステージを探索していくいわゆるメトロイドヴァニアの要素を踏襲。ダッシュやローリングなど軽快なアクションが用意されており、主人公Ducky Boyはその象徴的な赤マントをたなびかせながらアベニス王国を颯爽とかけまわっていく。


基本の武器となる長剣以外にも、弓などの長距離武器、戦闘スタイルに合わせて選べるアクセサリといったアイテムもあるようだ。なかでももっとも特徴的なのは本作BGMにも取り入れられている楽器“フルート”とそれを用いたアクションだ。

Ducky Boyのフルートには、決まった音程を正しく奏でることで世界のあらゆるものと交信できる魔法の力が備わっており、自身の傷を癒したり、周囲の敵を退ける攻撃魔法を放ったり、奏でる曲によってその用途はさまざま。なかには大ジャンプや特殊なカベの破壊などギミックの攻略に用いる場面もあり、頼もしいツールになりそうだ。

曲を奏でるために必要な楽譜は、アベニス王国各地に眠る古代の巻物や、出会った生物との交流のなかで習得していく。王国内にはほかの小鳥たちやスライムの群れなど、友好的な生物も暮らしているようだ。彼らの暮らすアベニス王国を守るべく、自身の何倍もの大きさの化け物たちに一人立ち向かうDucky Boyは、まさに勇者の資質をそなえたアヒルだろう。


本作の開発を手がけるのは個人開発者のPixel Trash。幼少期に遊んだゲームに深くインスパイアされ、16ビット時代のシンプルな魅力を現代に伝えるべく開発に取り組んでいるという。そうしたレトロゲーム愛は、本作の世界観、アートスタイルなど随所でうかがえる。

『アンナタイン』はPC(Steam)およびマルチプラットフォーム向けに発売予定。