新興スタジオGardensが、PvPvEファンタジーアドベンチャーサンドボックスアクションRPGを開発中。開発資金として約43億円集める注目されっぷり

 

アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスに拠点をおくゲームスタジオGardensは現地時間7月11日、開発資金として3130万ドル(約43億6000万円)を調達した。スタジオ名の“Gardens”は同社が現在開発中のタイトルに由来しており、今回調達されたのはその開発資金となる。


ゲームスタジオGardensは 2022年2月、『風ノ旅ビト』『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』にてデザイナーとして携わったChris Bell氏が共同創設者兼CEOとなり設立された。メンバーには開発経験の豊富なベテラン開発者が多数あつまり、リモートワークでの開発を主体としている独立デベロッパーだ。

スタジオ設立後から開発が継続されているタイトルのジャンルは同スタジオの説明によれば“PvPvEファンタジーアドベンチャーサンドボックスARPG”。Bell氏は「かつて私たちが見知らぬ人たちとすれ違いながらプレイしていたオンラインRPG(MMO)での体験にインスパイアされた作品」と語っている。ゲーム内容としては、協力することで報酬獲得を目指したり、ときには裏切ったり(PvP)など、プレイヤー同士の関わりを重要視しているとのこと。これまでに公開されたコンセプトアートが一貫して冒険者同士の“繋がり”をイメージさせるのはこのためだろう。

 


Gardens公式HPでの発表によれば、リード投資家となったのはベンチャーキャピタルLightspeed Venture Partnersと『PUBG』開発販売で知られる大手パブリッシャーKrafton。共同投資にはBlizzard Entertainment創設者の一人Mike Morhaime氏が共同設立したDreamheaven、『Valorant』の元エグゼクティブ・プロデューサー“Slim”ことStephen Lim氏、Oculusの元創設者Nate Mitchell氏など業界の著名人がならんでいる。調達資金3130万ドルはGardensの今後に寄せられている大きな期待のあらわれと言えるだろう。

また、今回の資金調達をうけて諮問委員にはJohn W. Thompson氏(元Microsoft)を会長とし、Jack Tretton氏(元米Sony社長兼CEO)、Ben Feder氏(元Tencent社長)、Yamauchi No.10 (任天堂創業者山内一族のファミリーオフィス)が加わることも発表されており、こちらもそうそうたる顔触れとなっている。

すでにかなりの期待が集まるスタジオGardens、今後の続報を待ちたい。