高評価ローグライクアクション『Halls of Torment』Steamにてプレイヤー数が突如激増。著名実況配信者の称賛とお手頃価格が奏功か

 

デベロッパーのChasing Carrotsが手がけ現在早期アクセス配信中のローグライクアクションゲーム『Halls of Torment』が、これまでになく盛況となっている。今年5月24日の配信開始直後から高い人気を得ていたが、その後さらに評価を上げ、ここにきて同時接続プレイヤー数の記録も更新している。

『Halls of Torment』は、いわゆる『Vampire Survivors』系のひとつに数えられるローグライクアクションゲームだ。1990年代後半のRPG作品を彷彿とさせるビジュアルが採用され、プレイヤーは多数用意された個性の異なるヒーローキャラクターから選択し、地下世界にてモンスターの大群と戦う。道中でレベルアップしてヒーローを強化したり、ボスを倒して装備アイテムを獲得したりしながら、ステージを進んでいくのだ。

本作では、プレイするたびに道中での強化はリセットされるが、獲得した装備アイテムについては、拠点に持ち帰り次回プレイにて使用できることが特徴のひとつ。またクエストも用意され、プレイ中に指定の条件を達成すると報酬がアンロックされる。恒久的な強化を得つつ、シナジー要素のある装備のビルドを試行錯誤しながら、何度も挑戦するゲームプレイとなっている。


本作は、今年5月24日にPC(Steam)にて早期アクセス配信が開始され、早々に高い人気を獲得。プレイヤーからは、開発途上ゆえバランス調整不足などの不満の声も聞かれるが、ハクスラ要素の強さやビジュアルなどから“『Vampire Survivors』と『ディアブロ』を組み合わせたような作品”であるとして評価する意見も多い。ユーザーレビューステータスは、配信から1週間後には「非常に好評」を得ていたところ、現時点では全体の95%が好評とする「圧倒的に好評」へと向上している。

同時接続プレイヤー数に目を向けてみると、配信から1週間経った時点でピーク時の人数は約5800人にまで伸び、順調な滑り出しとなった。ただ、その後は2000人前後で推移しており、一定のファンを確保しつつも、やや熱が収まった様子に。しかし7月7日になって、同時接続プレイヤー数が突如急増。瞬く間に約1万5000人にまで達した(SteamDB)。

この間には、特にアップデートやイベントなどは実施されておらず、ゲーム側の動きがきっかけとなって同時接続プレイヤー数が急増したわけではなさそうだ。考えられる理由としては、著名実況配信者による配信がきっかけになった可能性がある。ちょうど同じタイミングで、Twitchのフォロワー数約345万人、YouTubeのチャンネル登録者数約197万人をもつA͏͏ѕm͏͏o͏͏n͏͏g͏͏o͏͏l͏͏d͏͏氏が、本作を初めて配信し高く評価していた。

A͏͏ѕm͏͏o͏͏n͏͏g͏͏o͏͏l͏͏d͏͏氏の配信を見た視聴者が大挙して本作を買い求めた結果、同時接続プレイヤー数が大きく押し上げられた可能性がありそうだ。Steamの掲示板でも、同氏の配信を見て来たという投稿が複数見られる。また、本作は600円という低価格に設定され、さらに現在はサマーセールにより20%オフの480円で購入可能。ちょっと興味をもって手にする際のハードルの低さも、功を奏したのかもしれない。

『Halls of Torment』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。早期アクセス期間は長くても6か月間とされており、年内には正式リリースされる模様。今後開発を進めるなかでは、キャラクターやステージ、クエスト、アイテムなどの追加や、ゲームバランスの調整などがおこなわれる計画となっている。