『エルデンリング』にて、“金魚”がマレニア第一形態を撃破。優雅に泳ぎ、主要ボス撃破を目指すお魚
ストリーマーでYouTuberのPointCrow氏は、Twitchの配信にて金魚のTortelliniと協力してある企画を実施。金魚にゲームを操作させて、『エルデンリング』の各ボス撃破に挑戦した。そして見事、“強ボス”であるマレニアの第一段階を倒したことが話題になっている。海外メディアのGamesRadar+などが取り上げている。
『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけたアクションRPG。本作は『ダークソウル』シリーズなど同スタジオ過去作のゲームプレイを色濃く受け継ぎつつ、広大なオープンワールドに舞台を移すなど、多くの新要素も盛り込んだ新作となっている。過去作と同じく戦闘については手強い調整となっており、特にボス戦闘ではその傾向が顕著。なかでも「ミケラの刃、マレニア」は“強ボス”として頻繁に話題にのぼる存在だ。
そんな本作で、ストリーマーのPointCrow氏はある企画に挑戦した。Twitchの配信上で、彼の飼っている金魚のTortelliniにゲームを操作させて、『エルデンリング』の各ボス撃破を目指したのだ。なお本企画では、ボスと戦闘している間だけ金魚が操作をおこなう。具体的な操作方法については、カメラが水槽にいる金魚の姿を映し、それを独自のプログラムによってゲーム内に反映しているようだ。入力にはXboxコントローラーをもとにしたシステムが使用され、金魚がいるマス目に対応したボタンがゲーム内に反映される。金魚が「Aボタン」の位置にいれば、ゲーム内では常にその入力がおこなわれている様子だ。また、マス目に割り当てるボタンは変更可能。企画内では金魚の行動にあわせて、特定のボタンを増やしたり配列を変えたりして調整している。攻撃ボタンの比率を増やせば、金魚が操作する褪せ人はアグレッシブな動きをしてくれるというわけだ。
本企画では、「Boss Arena」というModが使用されている。装備やレベルを自由に変更し、各ボスと何度でも戦うことのできるModだ。このため本企画では、『エルデンリング』のゲーム本編を攻略するわけではない。移動などの操作をPointCrow氏が代わりにおこない、金魚のTortelliniがボスの撃破のみを目指す企画となっている。
本企画は7月3日に、PointCrow氏のTwitch上で配信された。金魚のTortelliniはまず、チュートリアルボスである「ゴドリックの軍兵」に挑戦。何度か敗北を重ねながらも、無事勝利を収めた。その後PointCrow氏の手によってキャラクターのレベルが調整され、「忌み鬼マルギット」にも挑戦。時間はかかりながらも、レベル40で見事マルギットにも打ち勝っている。
そして7月4日の配信では「接ぎ木のゴドリック」をも下し、金魚はマレニアへの挑戦を開始した。マレニアは作中屈指の強敵であり、苦戦したプレイヤーも多いことだろう。PointCrow氏はキャラクターのレベルを250に調整し、さまざまな武器を試しながら、金魚と共にマレニアに立ち向かった。最終的にはエレオノーラの双薙刀を身に付け、強力な戦技を連打する攻略法に落ち着いたようだ。そして挑戦時間2時間15分ほどで、金魚のTortelliniはマレニアの第一段階を倒すことに成功した。PointCrow氏のTwitterに投稿された動画では、同氏が必死に応援したり、自慢げに金魚を褒めたりする様子が見られる。なおその後、マレニアの第二形態を倒そうと試みているものの本稿執筆時点では失敗に終わっているようだ。
魚がゲームプレイに挑戦する先例としては、YouTubeチャンネル「むてきまるちゃんねる」がある(関連記事1、関連記事2)。こちらは熱帯魚がプレイヤーとなり『ポケットモンスター』シリーズを攻略してきた。同チャンネルにおいても魚によるゲーム操作方法は同様であり、水槽内の魚の位置に応じて決められたボタンが入力されるシステム。ただしほぼすべて魚の操作によって1から殿堂入りまで攻略が進められてきた(魚が画面外に行った際は視聴者のコメントによって操作が決定されていたこともあった)。
一方で今回の『エルデンリング』企画の成功は、PointCrow氏によるサポートの存在が大きいだろう。中でもボタンの比率・配置の変更は、金魚のゲーム操作に大きな影響を与えていた。ある意味人間と魚のタッグでの挑戦となる点が興味深い。気まぐれな動きを見せる金魚のTortelliniと“チューニング係”のPointCrow氏のタッグにより、約2時間でマレニアの第一段階を倒すこと成し遂げたかたちだ。Tortelliniはマレニアの第二段階を倒すことができるのか、PointCrow氏の今後の配信にも注目したい。