『ポケモンGO』にて「野生ポケモンの出現範囲」拡大するも、不具合として修正へ。開発元は慎重姿勢


『ポケモンGO』にて、突如野生ポケモンの出現範囲が広がったとしてコミュニティが湧いている。しかしながら、この仕様は不具合であり、元に戻るとして落胆されているようである。

ことの発端は6月23日の報告。Redditユーザーが『ポケモンGO』バージョン0.275.0にて野生ポケモンの出現範囲が広がったと報告。さまざまな調査がなされた。『ポケモンGO』攻略サイトのポケマピによると、これまで野生ポケモンの出現範囲はプレイヤーアバターの半径50~60メートル内に出現していたが、アップデート後は半径80メートル内まで範囲拡大しているそうだ。


小さな仕様変更であるが、ゲームプレイにおける影響は大きい。ポケモンを見つけて捕まえるというのがゲームのコア部分であるだけに、その出現範囲が広がったのは喜ばしいことだろう。普段届かない場所のポケモンも捕まえられるようになったとして、SNSコミュニティは大きな歓喜に包まれていた。

しかしながら、この仕様は不具合だったようだ。開発元Nianticは6月28日、この仕様について説明。一部トレーナーが確認している出現範囲拡大は、仕様の改善にともない発生したバグだったと説明。意図していない変更だと明言した。この仕様は前にものに戻すとコメント。しかしながら、ユーザーのフィードバックを考慮して、ポケモンとの遭遇パートを最適化していくと説明した。

そもそもとしてこの仕様については、バグだと考える人も多かった。というのも『ポケモンGO』においてはこうした不具合が多い。またNianticはこうした距離に関する仕様変更にはかなり慎重だからだ。一方で、今回の仕様変更については元に戻すというだけではなく、ユーザーのフィードバックを考慮するとも書かれている。これは、以前同様の出来事があったからだろう。

『ポケモンGO』は新型コロナウイルス感染拡大にあわせて、一時的に仕様変更が実施。その中のひとつとして、『ポケモンGO』のポケストップ/ジムのアクセス可能距離が40メートルから80メートルまで拡大。しかしながら、実装から1年以上が経ったタイミングで、このアクセス可能距離を80メートルから40メートルに戻すと告知。コミュニティから大きな反発を招き、最終的にはこの仕様は据え置きとなった(関連記事)。

つまり、今回の不具合はNianticにとっては苦々しい「80メートル騒動」を彷彿とさせる現象なのだ。それゆえに、仕様戻しについてはユーザーの声を聞くと表明したのだろう。慎重になっていることがうかがえる。巻き戻し表明については、さっそく悲しむリプライも寄せられている。第二の80メートル騒動に直面しかけているNianticは、どのような手を打つのだろうか。