『スカイリム』に『オブリビオン』を移植する超大型Mod「Skyblivion」開発状況詳細が公開。2025年内の配信目指して開発中

Mod制作チームのTESRenewal modding groupは6月25日、PC版『The Elder Scrolls V: Skyrim』向けに開発中の超大型ファンメイドMod「Skyblivion」の、リリースに向けたロードマップを公開した。

Mod制作チームのTESRenewal modding groupは6月25日、PC版『The Elder Scrolls V: Skyrim』向けに開発中の超大型ファンメイドMod「Skyblivion」の、リリースに向けたロードマップを公開した。同DLCは、遅くとも2025年内に無料配信される予定。

Mod「Skyblivion」は、Bethesda Game Studiosが手がけた『The Elder Scrolls V: Skyrim』上で、前作『The Elder Scrolls IV: Oblivion』を再構築するプロジェクトだ。オリジナル版向けに配信されたDLCを含むあらゆるコンテンツを、より新しい世代のゲームエンジンにてリマスターすることを目指しており、超大型Modとなる模様。プロジェクトは2012年に発足し、制作作業は2016年から開始された。それから7年が経過した今年1月には、同Modが2025年に配信されることが発表。そして今回開発の進捗状況が公開された。

公開された映像では、まずワールドマップの開発状況について説明された。マップ開発においては、探索をより魅力的なものにし、またビジュアルによるストーリーテリングの向上も目指しているとのこと。舞台となるシロディールは9つの地域に分けられ、そのうち6つについては完成済み。残る3つも開発が進められており、全体では82.7%が完成している状況にあるとのこと。また、シロディール以外のアクセス可能なエリアについても順次制作されている。

また、マップの環境が完成した後には、地形に移動可能な領域を設定する作業も必要となる。こちらは全体の3分の1程度が完成している状況とのこと。膨大な手作業が求められることから、ボランティアを随時募集しているそうだ。

マップには、内部環境を有する施設・ロケーションも存在する。同Modでは合わせて600種類の内部環境を収録する予定で、現時点でその内の約40%にあたる260種類が完成済み。具体的な環境としては、城やショップ、家屋、教会、洞窟などが挙げられ、映像ではそれぞれの開発の進捗状況も報告されている。各種ダンジョン開発は特に時間がかかるため、優先的に取り組んでいるとのこと。

マップ内に配置するあらゆる3Dオブジェクトも開発中。法的な問題を避けるため、すべていちから作り直しているそうで、こちらの各開発状況も公開されている。エリアによって進捗はまちまちで、3Dオブジェクト開発の作業があまり進んでいないエリアでは、ほかの作業も進まない状況にあるという。

クエストについては、全199種類ある内の97種類はすでにプレイアブルな状態で、25種類が現在開発中とのこと。このほか、ゲームプレイメカニクスに関しても要素別に開発が進められている。また、楽曲についてはオリジナル版のものを利用しつつ、新たに17曲を追加する予定だそうだ。


Mod「Skyblivion」は、PC版『The Elder Scrolls V: Skyrim』向けに、遅くとも2025年内に無料配信予定。プレイするには『The Elder Scrolls IV: Oblivion』も所有している必要がある。また配信後には、DLC「シヴァリング・アイルズ」などの追加コンテンツの再構築作業に移行する予定だそうだ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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