『ブルーアーカイブ』にて「冷凍エビ8000尾」が配布され注目集まる。約36時間のメンテを終えて、たくさんのエビや石でお詫び

 

ネクソンおよびYostarは6月23日、『ブルーアーカイブ』で実施したメンテナンスの経緯および補償について発表した。同作では6月21日より、緊急メンテナンスを実施。結果として長時間メンテが続くこととなり、補填がおこなわれた。そんな中、補填内容の「冷凍エビ×8000」が注目を集めている。


『ブルーアーカイブ』は、韓国のNEXON Gamesが開発するiOS/Android向けの「学園×青春×物語RPG」だ。国内ではYostarが運営を担当している。本作の舞台となるのは、多数の学園が集まり構成された学園都市「キヴォトス」だ。プレイヤーは、都市を統括する連邦生徒会長の任命により、連邦捜査部「シャーレ」の顧問すなわち“先生”として、キヴォトスに赴任。“大人”として生徒たちを導いていくことになる。

本作に向けては、6月21日に新アップデートが配信。新規イベント「夏の特殊作戦!RABBIT小隊と消えたエビの謎」や「大決戦(BETA版)」の実装などが盛り込まれている。同アップデートに伴い、21日11時から19時まで定期メンテナンスが実施。定期メンテナンスは予定通り終了したが、その後サーバーへの接続が不安定となる現象が発生。緊急メンテナンスが実施された。

緊急メンテナンスは当初21日23時頃の終了を予定していたが、たびたび延長がなされた。計5度にわたって延長報告がされ、結果として、緊急メンテナンスは21日20時から本日23日8時頃にかけて、約36時間にわたって実施。なおメンテナンスが長時間にわたったこともあってか、延長報告の中ではチームの精神的疲弊を鑑みて休息を挟み万全の状態で再度チェックをおこなう旨も伝えられていた。

そうして本日8時にメンテナンスが明け、いかなる対応がなされるのか注目が寄せられるなか、本作公式Twitter上で謝罪の声明および対応が発表された。例によって縦長の画像として用意された声明文には今回のメンテナンスにおける経緯説明や、大量の配布補償アイテムの内訳などについて記されている。

そうした声明文の中、補填として配布される「冷凍エビ×8000」がユーザーから注目を集めている。冷凍エビとは、現在実施されている新規イベント「夏の特殊作戦!RABBIT小隊と消えたエビの謎」におけるイベントアイテムだ。長時間のメンテナンスによりイベントをプレイできなかったことに対する補填と見られる。ただ、長時間にわたるメンテナンスに対しての声明文という真面目な文章の中で「冷凍エビ×8000」という字面の、異質さは際立っている。

さらにこうした場違い的な面白さに加えて、現在実施されているイベントが「コンビニのお弁当から消えてしまったエビの行方を探る」といった内容であることも注目が集まっている要因であろう。コンビニ弁当から消えたはずのエビが突如8000尾も配布されたわけである。そうしたシュールさも相まってか、SNS上では「冷凍エビ」がトレンド入りする光景もみられる。


なお冷凍エビは今回のイベント内のサイコロランで使用することができる。サイコロランでは1回につき500尾もの冷凍エビを消費するため、8000尾の冷凍エビは16回で消費しきってしまう。数字上は大量ながら、実は意外と控え目な冷凍エビの数であった。サイコロランをさらに利用する場合は、イベントで追加の冷凍エビを獲得するといいだろう。

一方でほかの補填としては、ゲーム内通貨「青輝石」4320個やチケット、コインなど大量の内容となっている。長期メンテナンスに際して、通例通り数多くの補填が実施されるかたちだ。青輝石やチケットの数自体は、一部ユーザーから“第2次ヤケクソ補填”と称された過去の事例よりも多い補填内容となっている(関連記事)。

今回の長時間メンテナンスに対する事後報告では、細やかに事情説明がなされたメンテナンス詳細報告に加えて、NEXON GAMES代表取締役の朴勇絃氏、統括プロデューサーキム・ヨンハ氏の声明も発表されている。運営側の姿勢がうかがえる一方で、『ブルーアーカイブ』が長時間にわたるメンテナンスを実施するのは今年に入って3度目。SNS上ではサーバーの不安定さに対する不安の声もあがっており、現在進められているというサーバー安定化作業に注目が集まる。

『ブルーアーカイブ』は、iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中だ。