王国づくり&防衛ゲーム『Thronefall』正式発表。さくっと遊べて奥深い戦略性、高評価町づくりストラテジー開発元が手がける
Grizzly Gamesは6月13日、新作『Thronefall』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2023年夏配信予定。無料デモ版はすでにSteamストアページにて配信中で、日本語表示にも対応している。
『Thronefall』は、シティービルダータワーディフェンスゲーム。プレイヤーは一国の王となり、一から王国を作り上げる。ゲームの主な流れとして、日中は所持金を使い、国造りに励む。民家や農場を建築すれば、得られる資金が増え、さらに王国の発展を加速させることができる。また敵襲に備え、櫓や兵舎の建築も忘れてはならない。夜になれば王自ら前線に立ち、兵と共に敵軍から王国を守るのだ。
王国を形作る建物には、強化先の分岐が存在するものもある。たとえば櫓は、高火力だがスピードが遅いバリスタや、並大抵の攻撃ではビクともしない砦にアップグレードすることができる。兵舎の遠距離ユニットも、高い射程を誇るが打たれ弱い長弓兵や、敵弓兵に強いクロスボウ兵から選ぶことができる。敵の種類に応じた適切な選択が重要となるだろう。
本作は得られる資金を増やすものや、王自らの戦闘力を高めるものなど、多種多様な能力も用意されている。ゲームが進行するにつれ、アンロックされる能力も増えていく。経済力を高め、建築による守りを盤石にするか。王自身を強化し、一騎当千の王を作り上げるか。遊び方はプレイヤー次第だ。プレイヤーキャラクターである王の装備も弓や槍などから選択でき、飽きがこないゲームプレイが楽しめるだろう。
本作のポイントとなるのは、軍事と経済のバランス。限りある資金を上手に使い、王国を繁栄へと導くために、緻密なバランス取りが必要となる。軍事をおろそかにすれば、王国は敵軍にあっさりと攻め落とされてしまう。しかし経済をないがしろにすれば、その先にはゆるやかな破滅が待っている。公式は本作を頭痛の起こらないミニマルなストラテジーゲーム(minimalist game)と説明しており、シンプルなアートスタイルも特徴。一方でそうしたデザインとは裏腹に、プレイヤーの手腕が問われる奥深い戦略性も魅力の作品だ。
本作を手がけたGrizzly Gamesは、ドイツ・ベルリンを拠点とするインディースタジオ。同スタジオは過去にシティービルダーゲーム『Islanders』を手がけており、Steamでは約1万4000件のユーザーレビュー中95%が好評とする「圧倒的に好評」の評価ステータスを得ている。そんなGrizzly Gamesの新作は、シティービルダー要素だけでなくタワーディフェンス要素も加わり、デモ版の時点で奥深い戦略性の一端がうかがえる。『Thronefall』のリリースを楽しみにしたい。
『Thronefall』は2023年夏、PC(Steam)向けに配信予定。無料デモ版は現在(記事執筆時点)配信中だ。