牧場労働ホラー『HORSES』発表。どう見ても裸の人間な「馬」たちを世話して過ごす“悪夢に出そうな”14日間

Santa Ragioneは6月13日、ホラーアドベンチャーゲーム『HORSES』を発表した。本作は一風変わった牧場を舞台にする一人称視点のホラーアドベンチャーゲームだ。

デベロッパーのSanta Ragioneは6月13日、ホラーアドベンチャーゲーム『HORSES』を発表した。対応プラットフォームはPCで、2024年配信予定。

『HORSES』は、とある牧場を舞台にする一人称視点のホラーアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは夏休みを利用し、牧場で14日間働くこととなる。牧場主のおじさんによると、この牧場では馬を飼っているという。ただ、どうも様子がおかしい。そこにいるのは馬ではなく、頭部に馬のマスクを被った裸の人間たちなのだ。

それでもプレイヤーは、この“馬”たちの世話をすることになる。トレイラーでは、畑で餌と思しき人参を収穫したり、薪割りをしたり、あるいは肩車をされるようにして“馬”に乗ったりする様子が確認できる。また、“馬”たちが教会のような建物に集まっていたり、牧場主が棒のようなもので“馬”を叩き痛めつけていたりする場面も。ここにいる人々はどういった経緯でこの牧場にやってきて、なぜ馬として過ごしているのか、なんとも不気味である。



謎めいた存在である牧場主からは不可解にも思える取り決めが伝えられ、それに沿って無難に仕事をこなすも、好奇心の赴くままに牧場の深部へと足を踏み入れるもプレイヤーの自由とのこと。この牧場には何らかの恐ろしい秘密が隠されており、どのような行動を取るのか賢明な判断が求められ、緊張感の途切れないゲームプレイになるという。

モノクロビジュアルが採用された本作では、実写映像が随所に挿入されることも特徴のひとつ。トレイラーでは、死亡したらしき“馬”をプレイヤーが手押し車で運んだあと、地面に穴を掘る示唆的な実写映像が流れている。特定の行動に対して、こうした映像が用意されていることがうかがえる。

そうして本作では、14日間にわたってさまざまなイベントが登場し、プレイヤーはそれらを乗り切ることを目指す。そのなかでは“新たな犠牲者”が生まれることもあり、本作は結末を見た後も、プレイヤーの夢に出てくるであろうひと夏の体験になるそうだ。


本作の開発元Santa Ragioneは、『FOTONICA』や『Wheels of Aurelia』などの個性的な作品を多く手がけているイタリアのインディースタジオだ。『HORSES』について公式サイトでは、身体的・心理的な暴力や残虐描写、あるいは拷問や虐待、性的暴行、薬物乱用などの表現が含まれると警告されており、ショッキングなゲーム内容となる模様。ただ同スタジオによると、プレイヤーに衝撃を与えることが目的ではなく、本作では家庭内のトラウマや純血主義、権力構造下における個人の責任など、現代的なテーマを掘り下げるためにそうした描写を取り入れているとのこと。ちなみに、実況配信者向けの表現規制モードも用意される。

『HORSES』は、PC向けに2024年配信予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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