死神探偵メトロイドヴァニア『Mariachi Legends』発表。なぜか日本語音声ナレーション入りなトレイラーがややウケ模様

 

パブリッシャーのFreedom Gamesは6月12日、『Mariachi Legends』を発表した。PC(Steam/Epic Games ストア/GOG.com)向けに、2024年発売予定だ。なお本作のトレイラーは日本語によりナレーションされている。

『Mariachi Legends』は2Dアクションゲームだ。本作の舞台となるのは、メキシコのとある町「Santa Mascota」。主人公である探偵の「Pablo Cruz」は、この町に迫っている邪悪な呪いを調査する。不気味な謎を解き明かし、汚職市長の「Don Emilio Obregon」を打ち倒すのだ。

主人公Pabloは、死神「Lady Death」によって特殊な力を授けられる。超自然的な力を秘めたスーツ「La Sombra」を身に纏い、敵に立ち向かっていくのだ。本作の戦闘では、サーベルを用いて攻撃・受け流し・ガードなどのアクションをおこなうことができる。正確なタイミングと反射神経が要求される戦闘となるようだ。また、スーツの力を使うことで一時的に自分の姿を消すことも可能。スタイリッシュな剣戟アクションを楽しむことができるだろう。


本作はメトロイドヴァニアと謳われており、探索も主なゲームプレイとなる。町にはメキシコの伝統的な酒場や教会、古代遺跡などが存在。謎を解くための手がかりを探す道中、メキシコの異国情緒を堪能できそうだ。探索では主人公の強化アイテムや、拠点に飾ることのできる骨董品などを発見することができる。また、町の住人たちとの交流ではクエストが発生することもある。中には、達成することで新たなエンディングを開放するものもあるようだ。


本作を手がけるのは、メキシコに拠点を置くHalberd Studiosだ。同スタジオは、過去にPC(Steam)向けに『9 Years of Shadows』をリリースした。同作は、本作と同様のゲームプレイをもつメトロイドヴァニア作品である。本稿執筆時点のSteamユーザーレビューでは、784件中80%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。ほどよい難易度や美麗なピクセルアートが評価を受けているようだ。


なお冒頭に述べたように、本作のトレイラーはなぜか日本語のナレーションがついている。これは本作開発元のCEOであるMiguel Hasson氏によると、日本のゲームに強く影響を受けているからだという。同氏は特に影響を受けたものとして、『忍者龍剣伝』や『悪魔城ドラキュラ』などの古典的なアクションゲームを挙げている。本作はこれらのゲームデザインを参考にしつつ、メキシコの文化を多分に取り入れて開発されているわけだ。そして同氏は本作においてメキシコ要素を前面に押し出す一方で、影響を受けた日本文化の要素も失いたくないと考えたようだ。それゆえに、わざわざ本作のトレイラーに日本語のナレーションが挿入されたそうだ。なお、このナレーションやキャラクターデザインなど、PC Gaming Showで放送された映像の中で、本作トレイラーはトップクラスの人気を誇っているようである。

『Mariachi Legends』は、PC(Steam/Epic Games ストア/GOG.com)向けに2024年発売予定だ。