『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』のジウコウメの祠が難しいとして、国内外で注目を集めているようだ。柔軟性と発想力を問うハードコアなギミックに多くの人々が悩んでいるようである。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、アクションアドベンチャーゲームだ。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編にあたる。新作においては、ハイラルの地が突如として天変地異に見舞われる。城は宙へと浮かび上がり、空からは謎の遺跡群が降り注ぐ。大地と大空が広がった世界にて、“右手”に力を宿したリンクがハイラルの異変に立ち向かう。
本作には、破魔の祠としてさまざまな祠が各地に存在している。祠をクリアすることで祝福の光を集め、リンクのもともとあった力を取り戻すのだ。本作の祠は、リンクができることの広がりにあわせて、ギミックの幅が広い。それぞれの祠で難易度が大きく異なる。そして、ジウコウメの祠の難易度は特に高いとされているのだ。なお、以下の文にはジウコウメの祠の位置や攻略情報を記載しているので、注意して読み進めてほしい。というか、面白い祠なので、できるだけ自力で解いてほしい。
ジウコウメの祠は、ポプラー高地南西に位置している。わかりやすい場所にあり、このあたりをうろついていれば発見しやすいはずだ。
この祠に何があるかというと、自作の“ジェットコースター”を作るのである。祠内にはレールが敷かれており、板を作ってお手製の乗り物を作成。レール上を滑らせて移動するのだ。鉄板が乗り物になり、ジェットコースターのように進むという点で、本作屈指の楽しさを誇る祠といえる。一方で本作の祠は非情に難しい。厳密にいうと、最後のギミックだけ飛び抜けてハードコアなのだ。
最後のギミックもまた、乗り物を作ってレールを進むというもの。一見するとイージーであるが、思った以上にクセモノ。というのも、出発地点ではレールがふたつあり、かつ途中で途切れている。途切れたレールをいかにクリアするのか。この解法を見つけるために、世界中の人々が頭を悩ませている。
まず国内については、Twitter上で「ジウコウメ」と検索するだけで、悩める人々の姿が確認可能。さらにGoogle検索にいたっては、「ジウコウメ」と検索すると「難しい」というサジェストが出てくる。それほど高難度なのである。また海外メディアKotakuはジウコウメの祠を特集。日本や欧米でジウコウメで悩むユーザーが目撃されているわけだ。
では一体どのように解くのか。解き方は幅広い。風の力で押し切るユーザーもいれば、盾サーフィンでごまかすユーザーも。あるいは、ふたつの乗り物を作って無理やり渡る手法もあり。とにかく長いものを作ることで、強引に突破する本作おなじみの手法をとるユーザーもいる。十人十色である。
かなり難しく見える難問だが、答えは至って簡単。“足を3本つければいい”だけである。足場に3枚の板を等間隔で設置し、扇風機をつけて進むだけ。ふたつのレールをまたがるようにひっかければ、何の問題なく進んでいくのだ。
にもかかわらず、なぜ躓く人が多いのか、それは“フリ”が効いているからである。それまでのギミックの利用の仕方により、「レールはどちらかを使う」「足は基本1本か2本で進む」と刷り込まれてしまう。こうしたルールを理解した人ほど、苦戦することだろう。というか、筆者がそうであった。そうした思い込みを利用した、非常に面白い祠であると、筆者は考えている。なお、同祠のスピードランもされており、盾サーフィンを駆使し22秒でクリアするユーザーもいるようだ。どの解き方で解いても、そのやり方が正解なのだろう。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、Nintendo Switch向けに発売中である。
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