『フォートナイト』クリエイティブモード、島での「プレイ時間」に応じてクリエイターに配当支払いへ。長く遊ばれれば配当金増加


Epic Gamesは5月31日、『フォートナイト』の“島のクリエイター”向けに同社が支払うエンゲージメント配当について、従来の指標に新たに「プレイ時間」を追加して算出すると発表した。

『フォートナイト』のクリエイティブモードでは、オリジナルの島を作成して公開することができる。マップ作成からゲームプレイ上の仕掛けやルールの設定までを、用意されたアセットを使いプログラミングなしでおこなえる。また、より自由度の高い島制作を可能にするツール「Unreal Editor For Fortnite(UEFN)」も提供されており、これまでには本作の過去のマップを再現したり、特定の他社タイトルを再現したりなどするユーザーがみられる(関連記事)。

*『ライブアライブ』への開発参加などで知られるヒストリアが、“UEFNでゲーム会社がどこまで本格ボスバトルを作れるかに挑戦”した島を公開中。

本作にて島を作成・公開しているクリエイターに対しては、毎月配当金を受け取れる「島クリエイタープログラム」がEpic Gamesから提供されている。原資は『フォートナイト』の売り上げからの収入で、その40%が島クリエイタープログラム向けに割り当て。そして、プレイヤーの“没頭度”をもとに島のエンゲージメントが測定され、同プログラム参加クリエイターに配当金として収益が分配される仕組みだ。

このエンゲージメント配当の算出基準となる没頭度は、本作のエコシステム全体の健全性に寄与していると見なされる要素として、「プレイヤー数」と「プレイヤーの定着率」をもとに測定されてきた。今回そこに「プレイ時間」という指標が加わることになる。プレイヤーが島で過ごした時間が長くなるほど、クリエイターへの報酬が多くなるということだろう。

現時点では、エンゲージメント配当における指標の重み付けにおいてはプレイ時間を重視し、プレイヤー数とプレイヤーの定着率については引き下げているとのこと。これによって、今年4月分のクリエイターへの配当は増加するそうだ。詳細は「島のクリエイターのプログラム」登録ページを確認してほしい。

Epic Gamesは、こうした指標のバランスは長期的に調整していく予定であるとコメント。また、『フォートナイト』のエコシステム外で島を簡単に宣伝できる機能や、クリエイターポータルでのユーザー獲得に関する分析を改善する機能、追加のゲームツールやデバイスの開発にも取り組んでいるとのことである。