VR/MRヘッドセット「Meta Quest 3」発表、今秋発売予定。「Quest 2」はお安くなる

 

Metaは6月1日、VR/MRヘッドセット「Meta Quest 3」を発表した。今年の秋に発売予定で、日本での価格は7万4800円(128GB・税込)から。

Meta Quest 3は、Quest 2の後継機種となるVR/MRヘッドセットだ。より高解像度なディスプレイとパンケーキレンズの採用によって高画質化を実現。また、搭載されるQualcommと共同開発した次世代Snapdragonチップセットは、Quest 2に搭載されたGPUの2倍以上のグラフィック性能をもち、没入感あるゲームをよりスムーズなパフォーマンスかつ精細に描画できるとのこと。

デバイスの光学設計はQuest 2比で40%スリム化され、いちから設計し直されたTouch Plusコントローラーが付属。トラッキング技術の進化によってトラッキング用のリングは撤廃され、より自然に扱えるようになっているという。また、Meta Quest Pro同梱のTouch Pro VRコントローラーに採用された、ハプティクス技術TruTouchも搭載される。


Quest 2からの進化ポイントとしては、ヘッドセットを装着した状態で周囲を確認できるパススルー機能について、カラー映像化されたことも挙げられる。そしてQuest 3では、“Meta Reality”技術によって物理世界と仮想世界をシームレスに融合した体験が可能。機械学習や空間認識技術を組み合わせ、バーチャルコンテンツと物理世界とを同時に操作するようなこともできるそうだ。

例として、物理的な机の上でバーチャルのボードゲームを楽しめる『Demeo』や、バーチャルのアートを実際のリビングルームに飾ることができる『Painting VR』などが紹介された。なおQuest 3は、Quest 2向けの500タイトル以上のVRゲーム・アプリと互換性があり、互換タイトルは今後も拡大させていくとのこと。

Meta Quest 3」は、今年の秋に発売予定。製品のさらなる詳細は、9月27日に開催されるイベントMeta Connectにて発表される。

なお前モデルQuest 2について、6月4日から値下げが実施され、今後も販売継続されることも明らかにされた。1万円程度の値下げとなり、新価格は128GBモデルが4万7300円、256GBモデルは5万3900円(共に税込)。さらに、CPUのパフォーマンスを最大26%、GPUのスピードを最大19%向上させるソフトウェアアップデートを今後配信するとのことだ。