Game*Spark Publishingは5月20日、3DダンジョンRPG『Wizardry外伝 五つの試練』のDLC第2弾「慈悲の不在」を、6月22日に配信すると発表した。価格は1480円(税込)。本作は、現在PC(Steam)にて早期アクセス配信中だ。
『Wizardry外伝 五つの試練』は、3DダンジョンRPG『Wizardry(ウィザードリィ)』シリーズのひとつであり、2006年に発売された同名作品の大幅バージョンアップ版だ。ワイドスクリーン/高解像度への対応、新UIや本体組み込み型の新シナリオセレクタの導入などが実施され、またオリジナル版のユーザーシナリオも楽しめる。
今回配信日が決定したDLC第2弾「慈悲の不在」は、PC版『ウィザードリィ外伝 戦闘の監獄』向けDLCとして2005年に発売されたコンテンツを、本作向けにリメイクしたものとなる。なお、DLC第1弾には「戦闘の監獄」が配信されており、本作では各コンテンツを地続きの同じプレイ感覚で楽しむことができる。「慈悲の不在」のあらすじは以下のとおり。
ここ「ウィンターネディア」の集落では、多くの旅人が足止めを受けていた。不思議なことに、もう丸二年も冬の寒さが続き、峠を越えられなくなっているのだ。そこで、毛皮を運ぶ隊商の商人は、冒険者たちに依頼を持ちかけた……。
村の言い伝えに微かに遺る、近くの谷の古い礼拝所。かつてそこにあったとされる「慈悲の聖母の遺物」は、儀式を行うことで恐ろしい寒波を遠ざけたという。だが今では遺物も失われ、礼拝所は打ち棄てられているに違いない。依頼を受けた君たちはこの遺物を取り戻し、極寒の地に春を取り戻さなければならない。
「慈悲の不在」のシナリオでは、スタンダードな雰囲気のもと、手頃なボリューム感のシンプルな冒険になるとのこと。アイテムはシリーズ他作品のような固定の性能で出現し、トレジャーハンティングのいくつかの側面のうち性能だけを追い求めるのではなく、トロフィーを集めるような楽しさを味わえるという。
また今回のリメイクにあたっては、オリジナル版当時に多くのユーザーが触れられなかった作品であることを考慮。シナリオ部分そのものの大きな追加はないものの、各部の改修や、ベイシスケイプによる新規楽曲の追加などがおこなわれる。詳細は後日発表される。
なお本作向けのDLCとしては、「慈悲の不在」のリメイクをもって一旦ひと段落になるそうだ。ただ、今後のさまざまな展開が検討されており、ユーザーに驚いてもらえるような内容も少なくないとのことである。
『Wizardry外伝 五つの試練』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中。そしてDLC第2弾「慈悲の不在」は、6月22日配信予定だ。配信開始に合わせては、本編およびDLC2種をセットにした『Wizardry外伝 五つの試練 トリプルパック』も発売される。なお、本編とDLC「戦闘の監獄」をセットにした『Wizardry外伝 五つの試練 ダブルパック』については販売終了となる。