モンスター育成メトロイドヴァニア『Monster Sanctuary』最後の大型無料アプデ「Relics of Chaos」発表&配信。プレイヤーへのラストラブレター
インディースタジオMoi Rai Gamesは5月10日、『Monster Sanctuary』大型無料アップデートRelics of Chaos Updateを発表し、配信開始した。同作における最後のアップデートになるそうだ。
『Monster Sanctuary』は、ドット絵で描かれるアクションRPGだ。2Dの広大なマップを探索するいわゆるメトロイドヴァニアスタイルの探索デザインと、モンスター育成RPGのシステムを融合させた作品である。フィールド探索は横スクロールのアクションゲームのように展開され、モンスターシンボルに接触することでコマンド式RPGに移行するという、やや珍しいジャンルの作品に仕上げられている。
戦闘はターン制で展開され、モンスターたちが3v3のバトルで戦う。属性相性などを考慮し、数多く攻撃を加えるほど与えるダメージが多くなっていく。また、戦闘終了ごとにその戦いが評価され、評価が高ければ、レアアイテムや倒したモンスターの卵が獲得しやすくなる。また仲間モンスターはそれぞれ固有スキルを持っており、たとえば鳥のモンスターを入手すれば、高所までたどり着くことができる。宝箱の入手や新たなエリアの開拓につながっていくわけだ。
『Monster Sanctuary』は、2019年7月に早期アクセス配信が開始。ややバランス面での粗はあるものの、RPGとメトロイドヴァニア、モンスター育成要素を巧みに融合させたゲームとして、人気を獲得した。同作は2020年12月に正式にリリース。コンソール向けにも発売された。その後もいくつもの無料アップデートが配信され、コンテンツ拡充やバランス調整がなされてきた。そしてこのたび、最後の無料アップデートとしてRelics of Chaos Updateが告知された。
同アップデートのテーマは、ゲーム内に混沌(Chaos)をもたらすというもの。新たなゲームモードオプションとしてChaosが実装。このオプションを有効化すると、新アイテムとしてレリックが登場。レリックは非常に強力な効果をもつが、一方でリスクや制限をはらむという。種類としては39種類。レリックはすべてのエリアにランダムに設置されるという。宝探しのようであり、本作のリプレイ性を高めるそうだ。またアップデートにあわせて、スキルも5種類追加されている。
また遊びやすさに関する改善も実施。最近割り当てたスキルポイントをキャンセルできたり、セーブファイル画面でセーブの削除やコピーができるようになったり。カットシーンの振り返りなども可能となった。マップの探索率が%で表示されるようになったり、より遊びやすくなった印象だ。そのほか、バランス調整なども実施。詳しくはパッチノートを確認してほしい。
また、Moi Rai Gamesより今後の方針についても語られた。『Monster Sanctuary』は個人プロジェクトから始まり、今では小さなチームにより開発。デモ版リリースからコミュニティ熱が高く、無料アップデートはコミュニティへの恩返しという意味もあったという。一方でチームとしては新作に注力しているという。『Monster Sanctuary』のアップデートは今回を最後とし、以降は新作に専念するそうだ。Moi Rai Gamesが現在取り組んでいる新作は『Aethermancer』。引き続きモンスター育成をテーマにした作品になるようだ。こちらの続報を楽しみにしておこう。
『Monster Sanctuary』は、PC(Steam)/PS4/Xbox One/Nintendo Switch向けに配信中である。