ホロライブの二次創作格闘ゲーム『Idol Showdown』登場の獅白ぼたんさん本人が、配信中に新規ボイス提供。開発元が猛スピードで実装する

デベロッパーのBesto Game Teamは5月6日、Steamにて対戦格闘ゲーム『Idol Showdown』を無料配信開始。本作登場キャラ獅白ぼたんさん本人が、自身のボイスの差し替えを希望し即実装される一幕があった。

デベロッパーのBesto Game Teamは5月7日、Steamにて無料配信開始したばかりの対戦格闘ゲーム『Idol Showdown』について、20万ダウンロードを突破し、同時接続プレイヤー数は1万人を超えたと発表した。

同スタジオは、5月6日のローンチ以降も精力的にアップデートを実施している。そんななか、本作に登場するキャラクターのモチーフとなった本人が、自身のボイスの差し替えを希望。同スタジオは、提供されたボイスを本作にさっそく実装するフットワークの軽さをみせている。

『Idol Showdown』は、カバー株式会社が運営する女性VTuberグループ「ホロライブ」の二次創作ガイドラインに基づいて開発され、ホロライブ所属アイドルたちがキャラクターとして登場する対戦格闘ゲームだ。現時点では、ときのそらさん、アキ・ローゼンタールさん、白上フブキさん、百鬼あやめさん、戌神ころねさん、星街すいせいさん、桐生ココさん(卒業生)、獅白ぼたんさんが、プレイアブルキャラクターとして収録されている。

各キャラクターは、それぞれのアイドル本人がみせた印象的なシーンや個性的な特徴をもとにした技をもち、比較的シンプルな操作にて対戦可能。ゲームモードにはチュートリアルやトレーニングモードも用意され、またオンライン対戦にはロールバックネットコードが採用されている。

本作はSteamのユーザーレビューにて、現時点で95%が好評とする「圧倒的に好評」となっている。また、ホロライブ人気も相まってか、冒頭で触れたように多くのプレイヤーを獲得。参戦キャラクターのモチーフとなった獅白ぼたんさんも、リリース初日にさっそくプレイしていた。

獅白ぼたんさんは、自身のキャラクターをメインに使用してプレイ。本人の特徴を掴み、時にシュールな技の数々を楽しむ様子などを配信していた。ただ、収録された自身のボイスはあまりお気に召さなかった様子で、「やべえ、自分の声がクソみたいかも」と笑いながら述べている。

技を繰り出すなどした際に発するボイスは、各アイドル本人の配信映像から切り取って収録されている模様。獅白ぼたんさんいわく、皆ちゃんとしたテンションのボイスが収録されている一方で、自身のボイスは明らかに感情がなさすぎるとのこと。そして、「やってて申し訳ない気分になってきた」として、新たなボイスの提供を開発者に申し出た(当該シーンは上の動画の1時間27分14秒辺りから)。

獅白ぼたんさんは配信中にゲームのBGMをオフにし、視聴者とも交流しながら、「ららーいおん」「たちゅけてー」「夜道に気をつけな!」「出直してきなー」「まかセロリ」など、差し替え用に使ってほしいボイスを発声。それぞれ使用シーンが想定され、強攻撃には「ラム肉を叩いて柔らかくします」への差し替えが希望された。

その後、本作に向けたアップデートが配信。パッチノートには、獅白ぼたんさんからリクエストされたボイスへの差し替えを開始したことが記されている。すでに一部実装されており、たとえばSTAR必殺技のMLGトリックショットの「ヘッショッ」や、S.S.R.Bの「ヘイ、ラーメン一丁お待ち」、またSUPER STARアタックであるヘリに行け!!の「ばりばりばりばり」は、先のライブ配信時に獅白ぼたんさんが提供していたボイスだ。

獅白ぼたんさんがボイスの提供を申し出てから、今回のパッチノートが掲載されるまでには約21時間しか経っていない。おそらく開発元は当時同配信をチェックしており、すぐに実装作業に取り掛かったのだろう。パッチノートのコメント欄には、仕事の速さに驚く人や感謝を述べる人がみられる。

ちなみに、同じく本作に登場しているときのそらさんは、本作の実況配信中に自身のキャラクターの技へのアテレコを実施。こちらも開発者に配慮しBGMをオフにして収録され、結果的にまたもやスピード実装されることに。本日5月8日に配信されたアップデートにそのボイスが収録された。

『Idol Showdown』は、PC(Steam)向けに無料配信中だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。




※ The English version of this article is available here

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

記事本文: 6874