バンダイナムコエンターテインメントは5月5日、ホラーアドベンチャーゲーム『THE DARK PICTURES ANTHOLOGY: MAN OF MEDAN』のNintendo Switch版を発表し、同日より欧米にて配信開始した。本作については、動作スペックに関する珍しい“注意書き”が、ニンテンドーeショップに存在するとして注目が集まっている。
『THE DARK PICTURES ANTHOLOGY: MAN OF MEDAN』は、『Until Dawn -惨劇の山荘-』などを手がけたことで知られるSupermassive Gamesが開発したホラーアドベンチャーゲームだ。「THE DARK PICTURES」シリーズとして複数の作品で展開されており、本作『MAN OF MEDAN(マン・オブ・メダン)』はその第1弾タイトルである。
本作の主人公は5人の若者たち。彼らは南太平洋沖のダイビングスポットを訪れ楽しい休暇を過ごしていたが、とある嵐の日を境に、状況は突如として不吉なものへと変わっていく。本作はソロプレイおよび最大5人での協力プレイに対応。プレイヤーは5人の若者たちそれぞれを操作し、舞台となる船マン・オブ・メダン号を探索する。そして、さまざまな怪奇現象が発生するなか、彼らの生死に繋がる選択にたびたび迫られ、プレイヤーの判断によって物語の結末は大きく左右されることとなる。
本作は、PC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに先行して発売。そして今回Nintendo Switch版がサプライズ的に発表され、海外にて即日配信開始された。そのNintendo Switch版について、一部海外ゲーマーがニンテンドーeショップに掲載された注意書きに注目。そこには「Nintendo Switch版は24fpsで動作します」と記載されていた。
近年は、ゲームの動作フレームレートや描画解像度などのスペックについて、メーカーが対応プラットフォームごとに公表することは珍しくなくなってきている。ただ、公表場所としてはそのメーカーの公式サイトなどが一般的で、ストアページに記載されることは滅多にない。あったとしても、60fpsでスムーズに動作することをゲーム概要にてアピールする場合くらいで、本作のように各種注意書きに並んで掲載されるのは異例だといえる。
記載された24fpsというのは、近年のゲームとしては低めの数値。そのため、ユーザーに過度な期待を抱かせないように、メーカーがあらかじめ注意喚起したとみることができそうだ。なお、他機種版のストアページにはそうした記載はない。背景には、Nintendo Switch本体の性能が関わっているのだろう。描画解像度も抑えられている模様。もっとも、本作はアクション性は控えめであり、24fpsで安定して動作するとしたらゲームプレイに大きな支障はないかもしれない。またTwitter上では、映画作品では24fpsが一般的であることから、シネマティックな体験になると前向きに捉える人もみられる。
『THE DARK PICTURES ANTHOLOGY: MAN OF MEDAN』は、PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中。Nintendo Switch版については、現時点では日本では配信されていない。ただ、同シリーズ作品はいずれも日本でも展開されてきたため、後日国内配信されることを期待したい。