『崩壊:スターレイル』では、「主人公選択でもたもたしていると催促される」。悩ましすぎる二択

 

昨日4月26日に配信が開始された『崩壊:スターレイル』。同作の主人公選択シーンにて選択に時間を要していると、催促されるとして一部で注目を集めている。しかし悩んでしまうのは、仕方ない。


『崩壊:スターレイル』は、『原神』や『崩壊3rd』なども展開中のブランドHoYoverseから配信中の、スペースファンタジーRPGである。舞台となるのは、星神(アイオーン)と呼ばれる神や、災厄の源「星核」などが存在する世界。宇宙ステーション・ヘルタには、怪異の封印にまつわる研究がおこなわれるなか、星核が置かれていた。ある時、ヘルタに壊滅の象徴であるレギオンが襲来する。混乱に乗じて、謎の組織・星核ハンターのカフカと銀狼がヘルタへ侵入。宇宙ステーション内で星核を発見すると、ある人物の体内に星核を埋め込んでしまう。星核を埋められたのが、本作におけるプレイヤー=主人公であるわけだ。


ゲームを開始しいくつかのイベントをこなすと、主人公を選ぶシーンとなる。主人公は、女性風の見た目のベクター星と、男性風の見た目のベクター穹のどちらかを選択することになる。ベクター星の声優は石川 由依さん、ベクター穹の声優は榎木 淳弥さん。なかなか悩ましい選択になるだろう。そうしたことを開発側も把握しているのか、時間を使って考えていると、ゲーム内キャラにそれとなく選択を促されるのだ。

このキャラ選択は、星核ハンターのカフカが選ぶという演出になる。それをもうひとりのキャラの銀狼が催促するというかたち。まず主人公選択画面で30秒ほど待つと、まだ決めないのかと促し、カフカが反論。そして1分が経過すると、銀狼がまた催促し、カフカが催促をやめるよう要求。さらに1分30秒が経過すると、銀狼が自分で主人公を選択しようとするのである。それらのかけあいはすべてフルボイス。このコミカルな問答は英語圏などで「秘密会話」として取り上げられている。なお筆者は10分ほど待ってみたが、演出が出るのは1分30秒までのようだ。

待つことや失敗した時向けに、やたら凝った演出が存在するゲームはいくつもある。たとえば『ファイナルファンタジーVII リメイク』はそうした演出が非常に多い。『崩壊:スターレイル』の演出は、あくまでそうした演出のひとつである。一方でこの演出は遭遇しやすいという側面もある。というのも、主人公選択をした後は、変更ができないのだ。変えれないとなると、長考しがち。


さらにHoYoverse作品の『原神』でも主人公は兄妹の2種類から選べ、デートイベントなども存在。同イベントは主人公間における差は少ないものの、ロマンス要素が絡むとなれば選択はより慎重になるだろう。悩ましさもあり、銀狼のツッコミに遭遇するユーザー数も多そうである。あるいは、潤沢な予算を使って作られた(であろう)『崩壊:スターレイル』のリッチさを象徴する演出といえるだろう。なお、キャラ選択だけでなく名前選択においても、長く考えるとツッコミが入るとのこと。

『崩壊:スターレイル』は、PC(公式サイト/Epic Gamesストア)/iOS/Android向けに4月26日配信中だ。今後はPlayStationプラットフォーム向けのリリースも発表されている。