ゲームスタジオのYoung Horsesは4月26日、4つの作品を無料で配信開始した。対応プラットフォームはPC（Steam）。どの作品も数十分ほどで終わるボリュームとなっており、手軽に楽しむことができる。
Young Horsesはシカゴに拠点を置くゲームスタジオだ。これまでに『Octodad: Dadliest Catch』と『Bugsnax』の2作品をリリースしている。それぞれ人間に扮したタコが主要キャラとして登場したり、体の半分がスナックの虫が登場したりする奇妙な作品で、どちらも高評価を獲得。特に2022年4月にリリースされた『Bugsnax』は、本稿執筆時点のSteamユーザーレビューで、3019件中97％が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを得ている。
そんな同スタジオがこのたび、4つの作品を無料公開した。これらは、上記の作品の開発期間の合間に制作されたものだという。無料公開された作品たちも、奇妙でユニークな特徴をもっている。以下に紹介していこう。
『Snakedate』はヘビ用のデートアプリを使って恋愛する、3Dアクションゲームだ。プレイヤーはヘビとして、アプリを使ってデート相手を探す。好みの相手は右にスワイプして、クラブへ探しに行こう。デートでは、ヘビを操作して巻きつくことで愛情表現をおこなう。相手を上手く包み込んで、デートを成功させるのだ。
『Antbassador』は人間の指を操作してアリの王国と友好な関係を築く、物理シミュレーションゲームだ。プレイヤーは親善大使として、Antopia王国へと赴く。ただしプレイヤーキャラはアリと比べて巨大な人間なので、“指”でアリたちと接する必要がある。うっかりアリを押しつぶして、国際問題に発展しないよう気を付けながら、Antopia市民の頼みごとを解決しよう。
『IndependANT』は自分の巣が崩壊してしまったアリが、自立を目指す収集ゲームだ。とある家屋の中で、アリの巣がテーブルから落ちて粉々になってしまった。女王アリも行方不明になり、巣は崩壊してしまう。そんな中、プレイヤーは勇敢なアリとして未知の世界である人間世界のリビングルームを探検する。ステージにある4つの食料を探しだし、自立したアリになるのだ。
『Octodad（Student Edition）』は家族にタコであることをバレないように生活する、物理演算ステルスゲームだ。プレイヤーは人間になりすましたタコを操作して、4人家族の父として生活をする。軟体動物であるタコは手足の動作がぐにゃぐにゃ。簡単な家事もタコにとっては難しい作業となるのだ。人間ではありえない動きを家族に見られてしまうと、ゲームオーバーとなる。なお、本作は開発チームが学生の時に制作したもので、『Octodad: Dadliest Catch』のプロトタイプ版だという。
以上の作品たちを手がけるYoung Horsesは、子供から大人まで楽しめる作品を目標に掲げている。奇抜で斬新なゲームデザインも、そうしたユーザー層にリーチするための方針かもしれない。なお今回無料配信された作品たちはそんなYoung Horses内のサイドプロジェクトとして開発されたそうで、「Young Horses: Free Range」と銘打たれている。それぞれ短時間で遊び終わるので、興味をもった人は試しに遊んでみてはいかかだろうか。
『Snakedate』『Antbassador』『IndependANT』『Octodad（Student Edition）』は、PC（Steam）向けに無料配信中だ。
