フロム・ソフトウェアは4月18日、『エルデンリング』アップデートパッチVer.1.09.1を配信開始した。同アップデートでは、微細な調整とバグ修正がはかられている。そんな中で、ある戦技がなかなかの早さで弱体化したようである。
調整の入った戦技は、「呪血の斬撃」だ。同戦技は、武器・モーゴットの呪剣の専用戦技である。剣を上段に構えて踏み込んで大きく薙ぎ払い、その太刀筋に爆炎を発生させる。追加入力で2段目の追撃に派生。範囲が大きくエフェクトも派手。さらに体制崩しにも優れた戦技である。
呪血の斬撃は、強力ではあるものの、攻撃までの発生が長いという弱点もあわせもっていた。もともと強いものの、使用者を選ぶ戦技であったわけだ。しかしながら3月下旬に配信されたアップデートVer.1.09にて、取り回しが良くなったことで脚光を浴びることに。具体的には、攻撃発生速度が向上し、攻撃後にも素早く行動できるようになった。Ver.1.09ではモーゴットの呪剣の武器種である大曲剣類そのものも強化。一部モーション速度と移動距離が向上、攻撃後の硬直が軽減された。
重く使いづらいが一撃が重いモーゴットの呪剣と呪血の斬撃は、発生の速さと後スキ減少によって弱点を克服し、さらに強力な武器となった。強くなったモーゴットの呪剣と呪血の斬撃は、本作最強級の敵マレニアを圧倒。戦技と強攻撃の併用で、天敵に攻撃させるスキも与えないほどの力を得た。Redditユーザーが同武器/戦技を利用した攻略動画を投稿。アプデ後のモーゴットの呪剣の強さが、全世界に知られることになった。
しかしながら、Ver.1.09.1では戦技・呪血の斬撃に弱体化調整が入った。以下パッチノートより:
戦技「呪血の斬撃」の、敵の体勢の崩しやすさを下方修正
※ オンラインマルチプレイにおける、他プレイヤーに対する性能に変更はございません。
アプデ後は呪血の斬撃によって、マレニアは何度も膝をついていたわけだが、そもそもとして体勢の崩しやすさに下方修正が入った。編集部でアプデ前とアプデ後の使用感をチェックしてみたところ、マレニアに限っては、モーゴットの呪剣使用時においては明確に攻略難易度が上がった。というよりむしろ、Ver.1.09後には呪血の斬撃を利用することで難易度が下がりすぎていたというべきだろう。最新アプデ後は、呪血の斬撃をまじえてマレニアを攻めても、闇雲に繰り出すだけでは体勢崩しがとれない。パターンでハメることができなくなったわけだ。
そもそもとして、マレニアは今作の最強級のボスである。うまくパターンにハメれば突破できた前回アップデートのバランスが、本作においてはやや特異だったといえるだろう。モーゴットの呪剣の呪血の斬撃は、弱体化を受けたとはいえ、取り回しの良さはそのまま。フェアな性能に収まった。とはいえ、マイナーアップデートにてマッハで同仕様を調整した様子を見るに、開発陣が呪血の斬撃の強さを深刻にとらえていたことが垣間見え、そうした点は面白くもあるだろう。
なお今回のアップデートでは、PC版にてレイトレーシングが有効設定になる不具合を含めて、不具合調整が実施されている。『エルデンリング』パッチVer.1.09.1は現在配信中。新DLC「Shadow of the Erdtree」も現在開発中だ。
※ The English version of this article is available here