PS4向け“なんでも作れる”『Dreams Universe』ライブサービスサポートの提供が今年9月1日に終了へ。同日以降もプレイや購入は可能

 

デベロッパーのMedia Moleculeは4月11日、PS4向けに発売中のゲームクリエイティブプラットフォーム『Dreams Universe』について、今年9月1日にライブサービスサポートの提供を終了すると発表した。同日以降も本作は販売継続され、プレイも可能であるが、アップデート配信やイベントの実施は終了となる。

『Dreams Universe』は、ゲームや映像、音楽作品などさまざまなコンテンツを自由に作れるゲームクリエイティブプラットフォームだ。直感的に扱える多彩なクリエイト用ツールと、ツールを学べるチュートリアルを備え、作成したコンテンツはほかのプレイヤーと共有可能。コミュニティが作成したゲームを楽しんだり、コンテンツを編集して自分自身の作品に活用したりできる。上手く使いこなせば本格的なゲームも作成でき、オリジナル作品はもちろん、これまでには既存の有名作品を再現するユーザーも現れ注目された。

SIE傘下PlayStation Studiosの一員であるMedia Moleculeは、『リトルビッグプラネット』シリーズなどで知られるスタジオ。2019年4月に『Dreams Universe』のアーリーアクセス版を配信開始し、2020年2月に製品版をリリース。それ以降本作のサポートを続けてきたが、これ以上持続可能なペースでのサポートの提供はできなくなったと判断したという。同スタジオは、現在は新たなプロジェクトに取り組んでおり、それが背景にあるようだ。ちなみに、その新プロジェクトは『Dreams Universe』関連の作品ではないとのこと。

そして、今年9月1日に配信予定の最後のアップデートをもって、ライブサービスサポートの提供が終了される。DreamsComなどのコミュニティイベントも、今後は開催されない。なお9月1日以降も、本作はこれまでどおりプレイ可能だ。販売も継続され、ゲームの再ダウンロードも可能。また、もし重大なバグが確認された場合は、修正パッチを配信する場合があるそうだ。

本作のライブサービスサポート提供終了までの動きはというと、物理ベースの鉄道作成ツール「Tren」の実装や、アニメーションの大幅な向上などのアップデートが予定。また先述した最後のアップデートでは、クリエイトモードに関する更新がおこなわれる。一方で、これまで研究開発を続けてきたというマルチプレイ機能の実装は見送りとなった。また、PS5版のリリースやPS VR2への対応、3Dプリントのサポートもおこなわれないことが明らかにされた。

このほか、本作の安全性と安定性を保つために必要なアップデートとして、サーバーの移行が5月下旬に実施される。その際には、全プレイヤーの本作のサーバーのセキュリティと安定性を維持するためとして、サーバー移行日から最大5GBのストレージ制限が設けられる(既存の作品は制限にカウントされない)。また、アーカイブ機能やごほうびバブル、クリエイト系チップクエスト、Twitch連動機能の削除や、一部トロフィーの変更なども実施。オーディオインポーターも一時的に削除されるが、こちらは10月までに復旧される。詳細は公式ブログを確認してほしい。

『Dreams Universe』は、PS4向けに発売中だ。なお、PS Storeでは本作の体験版が配信されているが、上述したサーバー移行に伴い配信終了となる予定である。