オープンワールド車サバイバル『The Long Drive』アプデを続けて約4年、Steam同接プレイヤー数記録更新。旧車で気ままなロードトリップ

インディーデベロッパーのGeneszは4月7日、Steamにて早期アクセス配信中の車サバイバルゲーム『The Long Drive』のアップデートを配信した。

インディーデベロッパーのGeneszは4月7日、Steamにて早期アクセス配信中の車サバイバルゲーム『The Long Drive』のアップデートを配信した。本作のピーク時の同時接続プレイヤー数は3000人を突破しており、アップデートを機に人気がさらに広まりつつあるようだ。

『The Long Drive』は、車で砂漠を旅するロードトリップゲームだ。ゲームは古い小屋から始まる。小屋にあるのは燃料容器や洗車用の道具、そして一台の車だ。プレイヤーはこの車に乗って、あてのないドライブへと出発する。


本作は車を運転して移動するゲームながら、目的地やタスクは指定されていない。地形はランダム生成のオープンワールドになっており、ガレージの外には見渡す限りの砂漠が広がっている。この砂漠のどこへ行くのも、プレイヤーの自由だ。舗装された道路をひたすら走るもよし、点在する建物を目指して道なき道を走るもよし。車に搭載されたラジオを再生しながら、気ままなドライブが楽しめる。

ただし、車が走り続けるには燃料が必要だ。車の燃料が切れてしまっては走行できない上に、ドライブの途中で車が故障することもある。各所に落ちている燃料やパーツを集め、給油や修理を繰り返しながらドライブを続けよう。旅の途中で見つけたほかの自動車に乗り換えることも可能だ。一般の乗用車だけでなく、バスやバイク、さらには箒にまたがって移動することもできる。


もちろん、運転中はドライバーの健康にも注意したい。ドライバーには尿意や眠気といった概念があり、それぞれ適切に対処する必要がある。ゲーム中にはプレイヤーに敵対するNPCも登場。身を守る武器も持ち歩く必要があるだろう。こうした自給自足やサバイバル要素もまた本作の一部だ。

本作は2019年より、早期アクセスでの配信を開始した。以降、現在に至るまで、数か月ごとにアップデートを実施している。要素の追加や不具合対応を続けた結果、当初は少なかったプレイヤー数も徐々に増加。そして配信開始から3年半が経過した現在、ピーク時の同時接続プレイヤー数は3000人を突破した(SteamDB)。約4年もの間、粘り強く対応を続けた結果が数字に表れているのだろう。

また、ゲーム自体の評価も上々だ。記事執筆時点では、Steamユーザーレビューは1万8000件中91%が好意的なレビューという「非常に好評」ステータスを獲得している。誰にも指示されることなく、気ままに砂漠を走る自由度が評価されているようだ。ただし、好意的なレビューの中にもアップデートに期待する声が複数見受けられる。課題としていくつかの不具合が挙げる者のほか、さらなる追加要素を求めるユーザーもいるようだ。


最新のアップデートでは、車種が新たに追加された。プレイヤーの要望に応えたかたちだ。また一部の車種で燃料タンクの取り外しが可能になったほか、車内ランプの設定追加など、各要素の調整・追加が実施されている。追加要素としては、車種のほかに「犬や猫のぬいぐるみ」も注目を集めている。こちらは車内や助手席に乗せられるため、長距離運転の寂しさを紛らわす存在としてプレイヤーから好意的に受け止められているようだ。

開発元は本作を早期アクセスとして配信した理由として、「究極のオープンワールド自動車運転ゲーム」を目指すためとしている。現在早期アクセスでは、ランダムに生成された砂漠や、5000kmにも及ぶ運転可能な道路、パーツ交換可能な車やバイクが実装されている状態だ。正式なリリースは遅くとも2024年中を予定しており、それまでにより自由で、バグが少なく没入度の高いゲームを目指すという。早期アクセスでの配信を開始してすでに3年になるが、今後も焦らずじっくりと開発を進めていくのだろう。


本作の開発を手がけているのは、ドイツの個人開発者Genesz氏。なお本作には、トラバントやダチア、ラーダなど、東ヨーロッパのクラシックカーをモチーフにしたと思われる車両が複数登場する。開発者の趣味がこれらの車種に反映されているのかもしれない。

『The Long Drive』は、PC(Steam)向けに早期アクセスにて配信中。Steamストアページには記載されていないものの、本作は日本語表示に対応している。

Aya Furukawa
Aya Furukawa

主にニュースを担当。ビジュアルや世界観にこだわりのあるゲームが好きです。

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