自然を取り戻す環境シム『Terra Nil』プレイヤー数30万人突破。売上の一部が自然保護団体に寄付され、実世界の自然も取り戻す


Devolver Digitalは4月6日、Free Livesが手がけた環境シミュレーションゲーム『Terra Nil』のプレイヤー数が30万人を突破したと発表した。本作は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)およびNetflix会員向けにiOS/Androidにて今年3月29日に配信開始され、それから1週間でこの大きな数字を達成したかたちだ。

『Terra Nil』は、死にかけた大地を、豊かで活気ある生態系へと変容させることを目指す環境シミュレーションゲーム。マップはプレイするたびに自動生成され、最初は荒れ果てた大地と、汚染された川や海が広がっている。そこに高度なエコ技術からなる設備を配置して、豊かな自然を取り戻し、野生動物たちが暮らせる環境へと再生させるのだ。

エコ技術の設備を稼働させるには電力が必要となるため、まずは風力発電タービンを設置。そしてその周囲に、土壌を浄化させたり、きれいになった土地を緑化させたりなどさまざまな設備を配置していく。大地が緑を取り戻すに従って、ステージクリアまでの進捗率が進み、また設備を設置するために必要な資源も入手できる仕組み。そして自然を蘇らせることができたら、設置したエコ技術設備をすべて回収してリサイクルし、手つかずの自然だけを残して撤収する。



今回、配信開始からわずか約1週間にして、本作のプレイヤー数が30万人を突破したことが発表された。本作のモバイル版はNetflix会員向けに無料配信されているため、売上本数としてはいかほどなのかは不明。ただ、本作のSteam版はリリース前の時点でウィッシュリスト登録者数が40万を超え、また現時点で約1700件のユーザーレビューが投稿されており、PC版を購入した人も少なくないと考えられる。ちなみにSteam版のユーザーレビューは、現時点で全体の84%が好評とする「非常に好評」ステータスとなっている。

なお開発元Free Livesは、本作の売り上げの8%を自然保護団体Endangered Wildlife Trustに寄付すると表明していた。今回の発表に合わせては、同団体を通じてこれまでに4万5528本の植樹が世界中でおこなわれたことも明らかにされた。これは、43ヘクタール分の森林を再生させ、5964トンの二酸化炭素を吸収・蓄積できる規模になるとのことだ。本作では開発の初期段階から、実世界にも影響を与えられる作品にすることを目指し、作品のテーマに合わせてこうした自然保護に繋がる取り組みがおこなわれることとなった。

『Terra Nil』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)向けに配信中。またNetflix会員向けにはiOS/Android版が無料配信されている。