株式会社ポケモンは3月30日、ニンテンドー3DS向けのポケモンお預かりサービス「ポケモンバンク」無償化に関するお知らせを更新した。お知らせによると、これまで「ポケモンバンク」に預けられたすべてのポケモンは、大切に保管されているそうだ。
「ポケモンバンク」は、『ポケットモンスター』(以下、ポケモン)シリーズで捕まえたポケモンを、ニンテンドー3DSで管理することができるお預かりサービスだ。ポケモンを保管できる機能のほか、ポケモン図鑑の閲覧機能や、冒険を振り返る機能も備えられている。サービス開始当時の年間利用価格は、税込500円。「ポケモンバンク」のサービスが始まった2013年当時のシリーズ最新作だった『ポケットモンスター X・Y』を皮切りに、ニンテンドー3DSでプレイできる『ポケモン』シリーズのポケモンに対応。さらに「ポケムーバー」を使用することでバーチャルコンソール版とニンテンドーDSの『ポケモン』シリーズから「ポケモンバンク」にポケモンを持ち込むこともできる。なお、『ポケモン』シリーズが主戦場をNintendo Switchに移したことを受けて、現在は「Pokémon HOME」が「ポケモンバンク」と同様の役割を担っている。
「ポケモンバンク」に関して、株式会社ポケモンは昨年7月29日、サービスの無償化を発表。ニンテンドー3DSシリーズのニンテンドーeショップのサービス終了に伴う動きである。当初の発表どおり、3月28日9時より無料で「ポケモンバンク」のサービスを利用することができるようになっている。ただし、先述のとおりニンテンドーeショップのサービスは終了しており、「ポケモンバンク」のダウンロードがすでにできなくなっている。そのため、すでに「ポケモンバンク」をダウンロードしているニンテンドー3DSを持っている人が対象である。ちなみに、無償化したサービスがいつまで運営されるのかは未定となっている。
そんな折、ユーザーから「過去に預けたままのポケモンは、購入していた利用券の有効期限が過ぎていた場合にどうなっているか?」という質問が寄せられたそうだ。質問に対して、ポケモン公式は2023年3月28日現在、「ポケモンバンク」に預けたポケモンは、預けた時期や利用券の状態に関わらず、すべてのポケモンが消えていないと回答。「ポケモンバンク」が有料サービスだったときには、「ポケモンバンク」の利用券の有効期限が過ぎると、預けたポケモンは一定期間後に消えると案内されていたが、実際には預けられたポケモンは、今現在までしっかりと保管されているそうだ。
株式会社ポケモンの代表取締役社長を務める石原恒和氏は、『ポケットモンスター X・Y』リリース当時、「ポケモンバンク」について「これから先、皆さんがポケモンをプレイする上で、そのハードやソフトが変わっても、大切なポケモンと変わらずに一緒にいていただくために、「ポケモンバンク」を作りました」と述べている(『ポケットモンスター X・Y』公式サイト)。今もその理念に変わりはないようで、ポケモン公式Twitterアカウントも本稿の冒頭に述べたとおり、「ポケモンバンク」のポケモンは大切に保管されていると綴っている。そんなポケモン公式Twitterアカウントのツイートに対し、ユーザーからは「ポケモンを大切に扱ってくれてありがとう」といった感謝の声が寄せられている。
ちなみに、「ポケモンバンク」から「Pokémon HOME」へのポケモンの引っ越しは、「Pokémon HOME」のプレミアムプランに加入することで可能だ。「ポケモンバンク」をダウンロードしたニンテンドー3DSを持っている人は、サービスが無償になった今こそ、新しい環境へ大切なポケモンを連れ出してみてはどうだろうか。
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