サイバーコネクトツーは3月30日、シミュレーションRPG『戦場のフーガ』の大型アップデートを配信した。本作はダウンロード専売で、PC(Steam/Epic Gamesストア)および、Nintendo Switch/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中。Xbox/PC Game Pass向けにも提供されている。
『戦場のフーガ』は、戦争と復讐、そしてケモノをテーマにしたシミュレーションRPGだ。戦争に巻き込まれた子どもたちが、敵対国に連れ去られた大人たちを助けるため、古代戦車タラニスを駆って戦場へと赴くことになる。戦うのみではなく、その合間には仲間との交流や遺跡探索などをおこない、エンディングを目指すことになる。戦争が舞台となっている上に、大きな代償を払って使用できるソウルキャノンという強力な兵器が存在するなど、かわいらしいケモノのキャラクターに対して、物語は重めな作品だ。
本日配信されたアップデート1.50では、作品全体を通して遊びやすく進化している。まずは、本作のトゥルーエンドにたどり着けなかったプレイヤーに向けたアップデートとなるリトライモードの追加だ。リトライモードでは、すべての子供たちが生存した状態で、1周目の7章の初めからやり直すことができる。しかも、ステータスをすべて引き継いだ状態となるため、トゥルーエンドへの到達も容易になるモードだ。リトライモードを選択する際には、トゥルーエンド到達のヒントも表示されるようだ。
さらに、バトルの進行速度を向上させるターボモードが1周目から使用できるようになった。さらに、ターボモードの進行速度が2段階に調整可能に。これからプレイする人も、一度プレイしてリプレイしようと人も、これまでよりもスピーディーにクリアすることができるだろう。ほかにも、タラニスに乗る子どもたちの編成を変更する戦術モードに双眼鏡機能が追加され、敵の状態が確認できるようになったり、バトルがテンポアップされたりなど、本作のコアの1つであるバトルがより遊びやすく改善されている。
そして、バトルの準備などをおこなうインターミッションにも手が入っている。操作面に改善が加えられていたり、農園で育てた作物が自動回収されたりといった具合だ。農園や寝台、洗濯などのUIも操作性が向上しているそうで、こちらも遊びやすさという部分で進化していることだろう。
本作は、個性あるコンセプトや独得の緊張感などゲーム部分は評価されながらも、ゲームの進行ペースやテンポ感についての不満は寄せられていた。リトライ要素にバトル速度向上、快適さ改善など含めて、そうした課題をアップデートによってまるって解消しようとしているわけだ。
今年5月11日には続編『戦場のフーガ2』が発売予定となっている。次回作の発売を待つタイミングで『戦場のフーガ』に手が加えられたのは、1作目のトゥルーエンドを体験した上で、次回作をプレイしてほしいという開発からのメッセージも込められていることだろう。『戦場のフーガ2』では、『戦場のフーガ』のクリア状況に応じて獲得できる、セーブデータ連動特典が用意されているそうだ。遊びやすくなった今こそ、次回作に備えて1作目をプレイしてみるのもいいかもしれない。
『戦場のフーガ』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)および、Nintendo Switch/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中。Xbox/PC Game Pass向けにも提供されている。各ストアではストーリー第3章までプレイでき、製品版へセーブデータを引き継ぐことができる体験版も配信中だ。