Steamラジコン製作ゲーム『Kitbash Model Club』発表。飛行機や車など自由自在ラジコンづくり、人気宇宙開発シム開発者が手がける


パブリッシャーのCurve Gamesは3月28日、Floating Origin Interactiveが手がけるラジコン製作シミュレーションゲーム『Kitbash Model Club』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2023年後半に配信予定。Steamのストアページによると、ゲーム内は日本語表示に対応予定のようだ。

なお本作は、Steamにて早期アクセス配信されていた模型飛行機製作シム『Balsa Model Flight Simulator』をベースに、コンテンツを拡充した作品である。『Balsa Model Flight Simulator』の開発は終了しており、ユーザーには本作が無料で提供されるとのこと。

『Kitbash Model Club』は、飛行機や車、ボートなどの模型をいちから製作し、さらにラジコンとして操縦できるシミュレーションゲームだ。ゲームモードには、製作したラジコンでペイントボール戦闘ミッションやレース、操縦チャレンジをこなすキャリアモード、自由な発想でラジコンを製作し、舞台となるWirraway島を探索できるサンドボックスモード、PvPおよびPvEのペイントボールバトルを楽しめるマルチプレイモード、そしてオリジナルのミッションを作成できるシナリオ編集モードが収録される。

ラジコン製作においては多数のパーツが用意され、基本的な骨組み作りから始め、エンジンやバッテリー、また戦闘ミッションで使用するペイントボール銃やスモークマシンなども搭載していく。各パーツの取り付け位置や、形状のカスタマイズなどを細かく調整できる、かなり自由度の高いエディタが用意される模様。本作には物理演算や航空力学が取り入れられており、ちょっと手を加えただけであっても、理論に基づいてラジコンの動きに反映されるという。このほか、デカールを貼ったりペイントしたりといったことも可能だ。

そして完成したラジコンは、多様な環境をもつWirraway島で走らせたり飛ばしたりできる。島には一般車両や歩行者がおり、また何らかの秘密も隠されているとのことで、試運転やミッションだけでなく、探索する楽しみもあるようだ。なお製作したラジコンは、Steam Workshopを通じてほかのプレイヤーと共有できる。



本作の開発元Floating Origin Interactiveは、宇宙開発シム『Kerbal Space Program』のディレクターを務めた経験をもつFelipe Falanghe氏が設立したスタジオだ。先述した、本作の前身となる『Balsa Model Flight Simulator』は2021年に早期アクセス配信開始され、アップデートが重ねられてきた。そして昨年12月に、パブリッシャーと提携して同作を拡張させる計画が報告され、今回『Kitbash Model Club』が発表されることとなった。

なお『Balsa Model Flight Simulator』は開発終了となり、すでに販売も終了しているが、ユーザーは最終バージョンを引き続きプレイ可能。Steam Workshopも利用できる。製作物の『Kitbash Model Club』への移行には対応しないとのこと。そして、ユーザーには『Kitbash Model Club』が無料で提供される。

『Kitbash Model Club』は、PC(Steam)向けに2023年後半に配信予定だ。