国産工場自動化シム『moorestech』正式発表。国内学生が個人で開発する、人類の技術進化を辿りハイテク工場へ大発展ゲーム


国内インディーゲームクリエイターsakastudioは3月27日、工場自動化シミュレーションゲーム『moorestech』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年初頭に配信予定。


『moorestech』は、“人類の技術進化を辿る工業ゲーム”をコンセプトとする工場自動化シミュレーションゲーム。本作にてプレイヤーは、最初は木や石などの材料を用いた、水車や風車などの原始的なクラフトから始めることとなる。やがて、金属や蒸気機関などによる高度な設備をクラフトできるようになっていき、最終的には核融合炉や宇宙エレベーターを作ることを目指す。こうして人類が発展させてきた技術を自ら開発・クラフトしながら、工場を発展させていくのだ。

技術を発展させていく過程では、大規模な工場を建設し、研究やタスクをこなす。ゲームデザインについては、専門家からの協力を得て歴史的事実に基づいたものとし、プレイしながら歴史を学ぶことができる作品にする計画だそうだ。また、公開された開発版スクリーンショットでは、『マインクラフト』を意識したというインベントリおよびクラフトシステムが披露されている。クラフト画面はシンプルにまとめられ、『マインクラフト』プレイヤーなら直感的に操作できるとのこと。


このほか、本作ではModのサポートにも注力し、誰でも高度なModを開発できる環境を整備するという。Webブラウザから利用できるModエディタでは、新しいアイテムやブロックなどを作成可能。さらに、そのModエディタや本作のゲームプログラムソースはGitHubにて公開されており、誰もが改良したり参考にしたりすることができるそうだ。

本作を手がけるsakastudioは、北海道出身で現在は東京で活動するゲームクリエイター佐藤克海氏による個人スタジオだ。同氏はこれまでに、バトルロイヤルFPS『QUICAL』をリリース。同作の開発時には、CAMPFIREでのクラウドファンディングにて、目標金額の約4倍となる約120万円の出資金を集めることに成功した。実は同氏はまだ学生だそうで、「学生がひとりで制作」することを前面に押し出してアピール。新作『moorestech』でも、引き続きたったひとりで開発しているとのことである。

moorestech』は、PC(Steam)向けに2024年初頭に配信予定だ。また公式Discordサーバーでは、本作のデモ版のSteamキーが配布されている。

デモ版には、基本的なクラフトシステムやアイテム作成の自動化システム、採掘など資源採集の自動化システム、Modのロード機能が実装済み。また、先述したModエディタによるMod開発もおこなえるとのこと。フィードバックや要望も大歓迎とのことなので、興味のある方はチェックしてみてはいかがだろうか。