『ホグワーツ・レガシー』開発者チーム、“ネコにアバダ・ケダブラを撃たせる遊び”を内部で開発していた。ネコに良くないことをする人を見たため
Avalanche Softwareのコミュニティ・マネージャーChandler Wood氏は3月14日、『ホグワーツ・レガシー』における、ひとつの開発中のテスト映像を公開した。ゲーム内には実装されていないものの、ネコにアバダ・ケダブラを撃たせるというえげつない仕様である。
『ホグワーツ・レガシー』は人気小説・映画「ハリー・ポッター」シリーズを題材としたゲームだ。開発を担当したのは、WB Games傘下スタジオAvalanche Software。プレイヤーは5年生として、ホグワーツ魔法魔術学校に入学。授業や探索に励みつつ、世界をめぐる大きなしがらみに巻き込まれていく。ゲームとしてはオープンワールドとなっている。学校および学校周辺のエリアを冒険し、誰かの悩みを解決したりしながら、戦いなどを介して成長するのだ。
本作にはさまざまな動物が登場。その中にはネコも登場する。さまざまな場所にネコが現れ、なでることができる。なでることで何か変化があるわけではないのだが、なんとなくほっこりした気持ちになるだろう。しかしながら、そんな開発者の愛情が感じられるネコに対しては、良くないことをするプレイヤーもいるようだ。
明確にどのようなことをしているプレイヤーがいるのかは不明であるが、Wood氏は「一部のプレイヤーのゲーム内でのネコへの扱いを見た後、開発チームは内部で、シェアできないようなちょっとした遊びを作成していました」と語りひとつの動画を投稿した。
その動画はというと、プレイヤー側がネコにむかって攻撃。しかしネコはシールドを張り防御。ネコはそのまま緑の光線を放ちプレイヤーを倒し、ゲームオーバーとなった。この緑の光線は、アバダ・ケダブラだろう。本作では、「ハリー・ポッター」シリーズにおける許されざる呪文が登場。特定のクエストをこなすことで習得し、プレイヤーも使用できる。死の呪いであるアバダ・ケダブラを、ネコが使うという衝撃映像となっている。
ようするに、ネコに対して攻撃魔法を当てる意地悪なプレイヤーがおり、そうしたプレイヤーへの対策として、ネコがアバダ・ケダブラで反撃をするという遊びをテストしていたのだろう。本作では、敵以外に攻撃魔法を撃つことはできるが、反応はあるだけでダメージを負ったりはしない。それはネコも同様である。一方でダメージを与えなかったとしても、浮かせて飛ばしたりといった非道は可能ではある。
こうした非道をおこなうプレイヤーが許せなかったのだろう。Wood氏はこの反撃について、ネコ(CAT)とかけて「アバダ・キャットァブラ(AVADA CAT-DAVRA)」と唱えている。
なお、重ねて述べているように、こちらはあくまで開発チーム内部でテストした仕様。製品版ではネコに攻撃をしても、アバダ・ケダブラが返ってくるわけではない。Wood氏もその点を強調している。一方で同氏は、「だからといってネコに意地悪しないでね」ともコメント。動画での仕様は開発チーム側のちょっとしたジョークのようである。
ちなみにWood氏は、自身のTwitterアカウントで『ホグワーツ・レガシー』のさまざまな小ネタを発信中。たとえば3月22日には、発売から1か月にかけてレベリオが1000億回以上唱えられたことが明かされている。同氏はレべリオが、1秒に3万7000回、1分に225万回唱えられたとコメント。レベリオは本作において、さまざまなモノを見つけ出す呪文だ。探索する上では必須な呪文であるが、1000億回以上唱えられたというのは驚きである。本作が、いかに多くのプレイヤーに遊ばれているかを証明しているだろう。そのほか、『ホグワーツ・レガシー』の小ネタを追いかけたい方は、Wood氏のアカウントをフォローしておこう。
『ホグワーツ・レガシー』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/ PS5/ Xbox Series X|S向けに発売中。PS4/Xbox One向けには5月5日発売予定、Nintendo Switch向けには7月25日発売予定だ。