なんでも憑依サンドボックス『Henry Halfhead』発表。食べ物から機械まであらゆるモノに乗り移り、使い道を見出す
デベロッパーのLululu Entertainmentは3月18日、サンドボックス・アドベンチャーゲーム『Henry Halfhead』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年配信予定。
『Henry Halfhead』は、日常生活から楽しみを見出すサンドボックス・アドベンチャーゲームだ。頭部の上半分だけという奇妙な姿の主人公Henryは、成長しルールや義務に直面するに従って、世の中への好奇心を失ってしまった。そこでプレイヤーは、Henryが遊び心を取り戻すための手伝いをしてあげることとなる。
本作は、ソロプレイおよびローカル2人協力プレイに対応。さまざまなオブジェクトが置かれた部屋がステージとして用意され、そのなかでHenryの能力を駆使し、各オブジェクトの特質を導き出すことを目指す。Henryは、あらゆるオブジェクトに憑依できる能力をもっており、たとえばナイフに取り憑けば食パンをスライス可能。そのスライスした食パンに取り憑いてトースターに飛び込み、さらにトースターになって電源を繋げばパンがこんがり焼きあがる。こういった具合で、それぞれのオブジェクトならではの使い道などを、憑依能力によって発現させていくわけだ。
ステージは、一般家庭にあるようなオブジェクトが置かれた部屋から、工場のような場所までさまざま登場。憑依能力を使い、部屋の中にあるオブジェクトの特質を発見していくことで、次のステージがアンロックされる。本作には、合わせて150種類以上のオブジェクトが収録され、それぞれをどのように使用するかの答えはひとつだけとは限らないそうだ。異なる使い方を見出すと、ボーナスコンテンツにアクセスできるとのこと。
また、本作には物語も存在する。ゲーム中はフルボイスのナレーションにて、プレイヤーを導くようにユーモア混じりに語りかけてくるという。このほか、Henryのカスタマイズアイテムとなる帽子を探したり、ミニゲームをアンロックしたりといった要素も用意。ミニゲームは、Henryの憑依能力によるオブジェクトの操作スキルを試す内容になるそうだ。
本作の開発元Lululu Entertainmentは、スイスに拠点を置くインディースタジオだ。チューリッヒ芸術大学出身の3人により設立され、これまでにはブーメラン格闘ゲーム『Bamerang』をリリース。同作や『Henry Halfhead』は、在学中に手がけたプロトタイプが基になっており、スイス国内の芸術振興をおこなう団体Pro Helvetiaからの助成を受けて製品化しているとのことである。
『Henry Halfhead』は、PC(Steam)向けに2024年配信予定だ。