スクエニARPG『フォースポークン』最新アプデ配信。細やかな調整で戦闘の遊びやすさぐぐっと向上、パフォーマンス最適化も進む


スクウェア・エニックスは3月10日、『FORSPOKEN(フォースポークン)』向けの最新アップデートを配信した。本作はPC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/PS5向けに販売中。なお、PC(Microsoft Store)版向けのアップデートについては承認審査が終わり次第配信するとのこと。

本作は、『FINAL FANTASY XV』の開発スタッフが中心となって設立されたLuminous Productionsが手がけたアクションRPG。現代に生きる主人公フレイ・ホーランドが、アーシアと呼ばれる魔法が存在する異世界に迷い込み、元いた世界に戻る方法を探すため、意志をもつブレスレットのカフと共に冒険する。

今回配信されたアップデートでは、ゲームプレイにおける調整やグラフィックの調整、不具合修正、パフォーマンスの最適化などが実施。ゲームプレイの調整については、敵を倒した際に、近くの敵に自動的にロックオンをするか否かを選択するオプションや、画面外の敵にもロックオンができるか否かを選択するオプション、フレイが自身の放った魔法に触れた際にひるむか否かを選択するオプションなどが追加。敵が攻撃を受けた際の一部モーションや挙動の調整などもおこなわれている。細かい調整であるが、本作は戦闘が多くターゲットまわりはストレスに大きく関わる。総じて遊びやすさを引き上げる調整といえるだろう。

グラフィックの調整については、まずシパールにおけるライティングの一部において実施。アップデート前後の比較は、上のツイートの画像にて確認できる。また、一部背景のポリゴン数の調整や、グレアフィルタの品質の向上などもおこなわれている。さらに、太陽など高輝度のオブジェクトを見た際に生じるエフェクトや、一部オブジェクトのテクスチャや影の描写の調整も実施されており、こちらのアップデート前後の比較は以下掲載の画像を確認してほしい。


パフォーマンスの最適化においては、特定のマップにおけるCPU処理負荷の低減を実現。一部のシーンでは30%ほど低減しているとのこと。例としてPC版でのシパール(2Kグラフィックスプリセット標準)においては、「Ryzen 7 3700X + Radeon RX 5700 XT」という環境ではアップデート前は54fpsだったところ、アップデート後には75fpsへと向上。「Intel i7 8700K + GeForce RTX 3060 Ti」の場合は59fpsから74fpsへと向上したそうだ。

PC版ではさらに、VRAMの使用量の削減を実施。また、Variable Rate Shading(VRS)をすべてのハードウェアで使用できるようにシェーダーの最適化がおこなわれたことから、オプションのグラフィックスの項目から「VRS」が削除された。このほかのアップデートの詳細については、公式サイトのパッチノートを確認してほしい。

https://twitter.com/LumiPro_JP/status/1630450166586298368

なお本作の開発元Luminous Productionsは、今年5月1日付でスクウェア・エニックスと合併することが決定している(関連記事)。今回のアップデート配信は、その合併発表時に同スタジオから約束されていたものであるようだ。本作においては、ストーリーDLC「In Tanta We Trust」が今夏配信予定となっており、今後も引き続き開発が進められるとのことである。

『FORSPOKEN(フォースポークン)』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/PS5向けに販売中だ。