『スプラトゥーン3』で新スペシャルウェポン「テイオウイカ」がさっそく暴れる。無敵時間はやっぱり強かった

『スプラトゥーン3』新たなスペシャルウェポン「テイオウイカ」がSNSで注目を集めている。近接戦闘に持ち込んでかき回すことができるスペシャルウェポン。

スプラトゥーン3』の新シーズン「2023春 Fresh Season」が、本日3月1日に開幕した。新シーズンでは既報のとおり、新ステージや新ブキなどが追加。その中でも新たなスペシャルウェポン「テイオウイカ」がSNSで注目を集めている。

https://www.youtube.com/watch?v=lCHf8EhFmus

テイオウイカは、大きなイカに変身するスペシャルウェポンだ。プレイヤーキャラがタコの場合でももちろん発動可能。その場合は大きなイカではなく大きなタコに変身する。ギアパワーなどを加味しない効果時間は約8秒程度で、テイオウイカ状態が解除されて通常の状態へと戻る。なお、初代『スプラトゥーン』にはダイオウイカというスペシャルウェポンが登場しており、そちらはダイオウイカに変身するものとなっていた。

テイオウイカは、2023春Fresh Season時点では、当シーズンで新登場したブキである.96ガロンデコとスプラローラーコラボに装備されている。中距離戦が得意な.96ガロンで苦手な近接戦闘に対応するために使ったり、近距離戦向きのスプラローラーコラボでさらに近接戦闘に特化したりといった使い方になるだろう。


テイオウイカ状態になるとヒト状態以上、通常のイカ状態以下の速度で自由に移動が可能に。敵に塗られたインクの上でも難なく進める上に、移動した場所を自分のインクで塗ることができる。なお、通常のイカ状態同様に、網の足場の上は通過してしまうため注意されたい。テイオウイカ状態では敵のインクに対して無敵となっており、敵陣に乗り込む際に心強いスペシャルだ。

テイオウイカになると、メインウェポンで攻撃することはできなくなるものの、ジャンプによる体当たりで敵にダメージを当てられるようになる。さらにZRボタンを押しっぱなしにしてチャージすることで、突撃をすることができる。突撃時は、試射場で検証したところライン2本分ほど攻撃判定が発生するようだ。ダメージはジャンプ攻撃で60、突撃で120となっており、ジャンプ攻撃であれば2発、突撃であれば1発で敵を倒すことが可能だ。突撃のチャージ時にはジャイロ、あるいは右スティックの操作で突撃する方向を修正することができるため、狙って当てることも練習次第で可能だ。

テイオウイカの突撃距離。ライン3本分塗り進むことができるが、攻撃判定が発生しているのは突撃開始からライン2本分程度


以上のことから、テイオウイカは無敵であることを生かして、近接戦闘に持ち込んでかき回すことができるスペシャルウェポンと言えるだろう。敵のインクを受け付けないという強みと、当たると一撃である突撃で敵に圧をかけて戦うと良さそうだ。たとえばナワバリバトルであれば、敵と味方が撃ち合っている場面など、混戦になっているところでおもむろにテイオウイカになって突撃すれば、相手は基本的にはひとまず下がるしかないだろう。

さらにバンカラマッチのルールのひとつであるガチヤグラでは特にテイオウイカが輝く。ガチヤグラは、2チームで1つしかないヤグラを奪い合うルールだ。ヤグラの上に乗ることで、ヤグラが敵陣まで進んでいき、最後の地点まで押し込むことで勝利となる。テイオウイカ状態でもヤグラの上に乗ることはもちろん可能。押し出されなければ、ヤグラを最大で効果時間の約8秒間は敵陣へと進めることができる。敵もテイオウイカになってヤグラの上に乗り込めば邪魔できるものの、テイオウイカが使えないチーム構成になっているマッチングもあるだろう。

ちなみにSNSでは、敵味方にテイオウイカが使えるブキが複数マッチングしたガチヤグラのワンシーンが投稿されている。試合終了直前、5ポイント負けている黄色チームの1人のプレイヤーが、ヤグラの上でテイオウイカに。そのまま差を詰められるかと思いきや、そこに紫チームのテイオウイカが突撃し、ヤグラの上でジャンプの応酬。さらに映像を投稿したプレイヤーもテイオウイカ化してヤグラの上に乗り込み、延長時間終了で紫チームの勝利となった。3体のテイオウイカによる縄張り争いとでも言わんばかりの様相を呈した試合だろう。


こういったヤグラの上に乗り込んでスペシャルウェポンを使用するといった行動は、これまでもおこなわれてきた。ヤグラの上でカニタンクの高耐久力を利用して固定砲台になったり、ヤグラ自体にグレートバリアを使用して防衛したりといった使われ方だ。しかし、カニタンクであればうまくボムや昨シーズンに強化されたトリプルトルネードを当てたり、グレートバリアであれば中に潜り込んで戦ったりといった、何とかできる方法があった。テイオウイカに対しても、何らかのベターな対策が見つかるかもしれない。

当然ながらガチヤグラ以外のバンカラマッチのルールでも、テイオウイカの活躍の場はさまざま見つかっている。ガチアサリであればやはり無敵時間を利用し、アサリを持って敵陣ゴールに突き進むことができる。ガチホコでも無敵時間を利用して敵のホコを奪ったり、ホコを持った味方の安全を確保したりと役立つだろう。なお、ホコを持っているとき、スペシャルウェポンは使用不可。テイオウイカ状態でホコに触れると効果が切れるので、危険な状況で通常状態に戻ることがないよう注意されたい。機動力と攻撃力を併せ持ったテイオウイカは、使いどころも多彩なようだ。

ホコは持てないが、ガチアサリは持つことが可能


こうして述べると無敵に思えるテイオウイカだが、弱点はある。テイオウイカへの変身前と解除後には無敵ではないタイミングがあるため、そこを狙われると危険だ。そして、当たると一撃であるテイオウイカの突撃は、ジャンプで回避が可能。相手の突撃に対して、ジャンプでの回避を狙ってみるのもいいだろう。またテイオウイカ中は無敵ではあるものの、敵のインクに当たるとノックバックがある。突撃までのチャージ中に押された結果、突撃の攻撃判定が届かないケースもある。ガチヤグラでヤグラの上に乗れたとしても、チャージャーなどプッシュ力の強いブキに落とされることもありえるだろう。

さらに、これまであまり日の目を見ることが少なかったブキ・キャンピングシェルターの傘部分のパージに対して、テイオウイカは押し返されるようだ。うまく当てることさえできれば、ヤグラの上に陣取ったテイオウイカを退けることができるかもしれない。ちなみに、いわゆる不具合的な挙動ではあるが、キャンピングシェルターの傘に対してテイオウイカで突撃をすると床抜けしてしまう現象が報告されている。

https://twitter.com/Ru02200/status/1630727875258384387


弱みを挙げてはみたものの、やはりテイオウイカは強そう、というのが、筆者のプレイを踏まえた正直な見解だ。とはいえ、まだ新シーズンの開幕初日であり、プレイヤーたちの研究が進むに連れて評価が変わっていくことは考えられる。今後の使い手の研究、それに対抗するプレイヤーの研究によってどう環境が変化していくのかが楽しみだ。

『スプラトゥーン3』の新シーズン「2023春 Fresh Season」は、本日より開幕中だ。




※ The English version of this article is available here

Koutaro Sato
Koutaro Sato

何でも遊びますがメトロイドヴァニアとトレハン、ゲーム内の釣りが大好物。クリエイターやプレイヤーの人となりと、彼らが生み出す盛り上がりが大好きです。

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