サバイバルホラー『Sons Of The Forest』にてなぜか仲間のKelvinを増殖させる遊びが開拓される。かわいさ30倍、騒がしさも30倍

 

デベロッパーのEndnight Gamesは2月24日、『Sons Of The Forest』の早期アクセス配信をPC(Steam)向けに開始した。配信開始後すぐさま人気を獲得した本作にて、とあるNPCを増殖させる遊び方が生み出された。海外メディアPCGamerが報じている。


『Sons Of The Forest』は、食人族との戦いを描くオープンワールド・サバイバルホラーゲーム。2014年に早期アクセス配信され、2018年に正式リリースされた『The Forest』の続編にあたる作品だ。主人公は行方不明になった富豪を捜索するため、孤島に訪れる。しかし、その島は食人族がはびこる恐怖の島であった。主人公は食人族を相手にしながら、クラフトなどを駆使して壮絶なサバイバルを繰り広げることとなる。

今作からの新要素としては、新たな建築システムや多彩な新武器のほか、プレイヤーを助けるNPCが追加されている。なかでもNPCの「Kelvin」は、その従順さやポンコツさからユーザーらの間でもミーム的な人気を得ている(関連記事)。少しポンコツさが目立つKelvinだが、孤独な食人族の島での生活においては非常に頼りがいのある仲間だ。命令ひとつで木を切り倒したり、焚き火をおこしたり、素手で川から魚を取ってきたりと戦闘以外なんでもこなしてくれる。


ユーザーから大人気のKelvin。彼が複数人いれば、より楽に生活できるのにと思ったか、あるいは単なるおふざけか、Kelvinを増殖させる海外ユーザーが登場した。

上にあるJrminate氏の動画では、増殖したKelvinが木を切ったり、丸太を運んだりと作業を一斉におこない、あっという間に丸太小屋を組み上げる様子を見ることができる。作業を終えた後には、黙って直立不動する大量のKelvin。その異様な光景にはKelvinの愛らしさも薄れ、恐怖すら感じてしまう。

このKelvin増殖現象は、Modなどを用いる非公式な方法で実現したものとなっている。手順としては『Sons Of The Forest』内でデバックコンソールを有効にするMod、並びに前提となるUnityフレームワークModを導入し、ゲームを起動。ゲーム内で「addcharacter Robby 1」コマンドを使用することでKelvinを増殖させることができる。Kelvinを増殖させたプレイは一体どのようになるのか、実際に筆者もKelvinを30人ほどに増やしてプレイしてみた。


いくつか建物の基礎を設置し、それを建築するように命令。この時、増殖させた30人のKelvinそれぞれに命令を言い渡さなければならず、非常に手間であった。命令を終えると、あっという間に森を荒れ地に変え、丸太を大量に収集。一日のうちに複数の建物を作り上げてしまった。

 


Kelvin達は近くの木を切り倒し続け、木が一本もなくなったところで作業を終了。その後はみんな仲良く焚き火でくつろぐ心温まる光景も見られた。Kelvin増殖によるプレイは、大量のKelvin達の愛らしさやマンパワーを実感できる体験であった。

なお、本稿にて紹介した増殖方法は、Modを用いたデバックコンソールによる非公式なものである。デバックコンソールModの開発者CallMeSlinky氏によると、デバックコンソールの使用によってセーブデータが破損する可能性があるとのこと。使用の際はセーブデータのバックアップをとるなど、注意の上使用してほしいとのことだ。導入はあくまでユーザーの自己責任の上となる点、留意されたい。


本作は早期アクセス配信中であり、今後もアップデートがおこなわれる予定だ。直近の3月1日に配信されたアップデートでは、Escキーですべてのメニューが閉じれるようになったり、ホットキーが実装されたりと、ユーザーからの不満に素早く対応している。今後Kelvinに関するアップデートもあるかもしれない。

『Sons Of The Forest』はPC(Steam)向けに早期アクセスにて配信中。ゲーム内は日本語表示にも対応している。