デベロッパーのSpellgarden Gameは『Sticky Business』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、Macにも対応予定とのこと。発売は2023年Q2を予定しているようだ。
『Sticky Business』はオリジナルのステッカーを作って販売する、経営シミュレーションゲームだ。ステッカーは、ゲーム上で用意されているシールを組み合わせることで、簡単に作ることができるという。何千通りもある組み合わせの中から、自分好みのステッカーを作るのだ。ただし、客にはいろいろな好みがあるので、偏りすぎには注意する必要があるだろう。
本作でのステッカー作成は、ただシールを重ね合わせるだけでなく、自由がきくようだ。トレイラー映像では、シールのサイズ変更や塗りつぶしを確認することができる。その他にも、シールの回転移動なども可能なようだ。さらに完成したステッカーには、ホログラム加工を施すことができる。星やハートのキラキラで、ステッカーをかわいく仕上げられるのだ。なお、シールやエフェクト加工は、アップグレードしていくことで新たな種類が開放されていくという。
そして、作成したステッカーは主に二種類の方法で販売するようだ。ひとつはステッカーシートを作成して、それを販売する。いくつかステッカーを選択して、オリジナルのシートを作ることができる。トレイラーを見るかぎりシールの配置制限はなさそうで、シート上のスペースを自由に使ってステッカーを配置できるようだ。
もうひとつは、客の要望に合わせてステッカーを梱包する方法だ。お店にはメールを通じて、客からの注文が入る。世間話を交えて送られる注文から、客の要望をくみ取り、ステッカーを販売するのだ。要望どおりに上手くいけば、店の評判が上がっていくのかもしれない。
本作には時間の概念があるようで、プレイ画面左下には時計が設置されている。一日区切りでゲームが進行していくということだろう。一日の終わりにはその日の決算がおこなわれる。決算画面には、客からの注文・ステッカーにかかった費用・新たに獲得したシールが表示されている。これをみると、注文の欄には×マークや透けているものが存在している。注文が達成できなかったものや、要望通りにいかなかったことが示されているのだろう。また、決算画面ではステッカーの費用が多く、赤字となっていることがわかる。ステッカーの費用はシート作成や梱包に使用した分だけ、計上されるのだろう。好き勝手にステッカーを詰め込みすぎるのも、経営上よろしくないようだ。
本作を手がけるのは、ドイツに拠点を置くSpellgarden Gameだ。同スタジオは2022年1月に発足し、4人で活動している。リラックスのできるゲームプレイに焦点を置いて、一風変わったゲームを制作しているという。同スタジオが本作と並行して開発中のゲーム『Ritual of Raven』からも、この考え方がみられる。落ち着いた音楽やポップな描写からは、スタジオの方向性を把握することができるだろう。なお『Ritual of Raven』では、植物を育てて魔法の研究をしていくようだ。詳しい植物図鑑がゲーム内にあり、本格的な農業を体験できるのかもしれない。
『Sticky Business』はPC(Steam)で2023年Q2販売予定だ。なお、Macにも対応予定とのこと。