スクエニ『クロノ・クロス』リマスター版にパフォーマンス改善パッチ配信。バトルシーンが最大60fpsで動作するように

スクウェア・エニックスは2月22日、『クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション』向けに、パフォーマンスの改善などを目的としたアップデートを配信した。本作はPC(Steam)/Nintendo Switch/PS4/Xbox One向けに販売中。

スクウェア・エニックスは2月22日、『クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション』向けに、パフォーマンスの改善などを目的としたアップデートを配信した。本作はPC(Steam)/Nintendo Switch/PS4/Xbox One向けに販売中。

『クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション』は、1999年にPS1向けに発売されたRPG『クロノ・クロス』のリマスター版だ。本作には、ホームワールドとアナザーワールドという並行する世界が存在。主人公のセルジュは、時空を超えて2つの世界を行き来し、多数の仲間たちと出会いながら冒険をおこなう。

そしてリマスターにあたっては、3DモデルのHD化やキャラクターイラストのリファイン、また敵とのエンカウントON/OFF機能・戦闘が楽になるバトル強化機能・オートバトル機能といった便利機能、および背景フィルター機能・画面比率変更機能などが追加された。

一方で本作の発売後には、戦闘時や一部シーンなどでフレームレートが急激に低下する現象がプレイヤーから報告(関連記事)。そうしたパフォーマンスの問題などによって本作の評価は伸び悩み、Steamのユーザーレビューでは「賛否両論」ステータスとなっていた。そして発売から約10か月が経ち、ついに改善アップデートが配信された。

今回のアップデートでは、まずパフォーマンスの改善および最適化の調整がおこなわれた。これにより本作はすべてのプラットフォームにおいて、バトルシーンのフレームレートが最大60fpsで描画されるようになったとのこと。ちなみに、アップデート前は20fps以下にまで落ち込むことがあると報告されていた。

なお、Nintendo Switch版のみラストバトルが最大30fpsになる。またSteam版では、推奨スペックのハードウェア構成では基本的には平均60fpsでの動作が期待できるものの、本作の描画システムの都合上、一部グラフィックスカード使用時には負荷の高い一部シーンで60fpsで動作しない可能性があるそうだ。スクウェア・エニックスとしては、少なくともAMD Radeon RX 6000シリーズにてこの問題を確認しているとのこと。

このほか本調整によって、プラットフォームによっては一部のエレメント演出タイミングが変わることも報告された。ただ、ゲームプレイに大きな支障はないとされている。


アップデートではほかにも、仲間キャラクター「ツマル」の成長(ステータス/グリッド)の仕様変更も実施。悪魔・天使・魔獣・聖獣・神獣の各形態に進化後、レベルスターを獲得した際に形態に応じた成長率でステータスが成長するようになるとのこと。なお、クリアしたセーブデータのツマルのステータスが引継ぎ先のツマルのステータスを上回っている場合は、マイナス調整はされずそのままの値が引き継がれる。新仕様の詳細は公式サイトのパッチノートを確認してほしい。

『クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション』は、PC(Steam)/Nintendo Switch/PS4/Xbox One向けに販売中だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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